・ FUTURE ０２０ ページ23
.
・緋山side
まぁこんな感じ？って首を傾げたAに私達はびっくりする。
そうか、AはAなりに前を向こうって頑張ってたってことか。
そんなことを思ってたら藤川が怪訝そうに眉を寄せた。
藤川｢……それで？｣
『最後にCullosの所に行ったらね、なんか逆に謝られちゃって。慰謝料貰って帰ってきた』
緋山｢ちなみにその慰謝料っていくら？｣
『んー、一生を過ごせる額』
｢｢｢はぁぁぁああああ？！？！？！｣｣｣
嘘でしょ、まじで、羨ましい何それ！！って思うけど、それくらいするか。とAの過去を考えて頷く。
緋山｢私だったらその金で遊んで死ぬわ｣
『でしょ？そう思うでしょ？』
でもさ、と呟いたAはウェットティッシュを1枚手に取って青い爪に付いた誰かの血液を拭った。
『私達は知ってるじゃん。自分の力があれば消えてしまうはずだった命を救うことが出来るって』
相変わらずの青い目で私達をぐるりと見渡して最後私に戻してクスリと笑う。
『それに緋山、あんたは絶対無理。』
緋山｢なにがよ｣
『うちらみたいな医療バカが遊ぶって言ったって何して遊ぶのよ。絶対にすぐ医者やりたくなるんだよ？』
その答えにグッと黙ってしまう辺りその通りなんだと思う。
冴島｢たしかに。緋山先生はこの中で一番無理そうね｣
緋山｢ちょ、何よそれ！藍沢だって絶対無理じゃない！｣
藍沢｢……緋山に言われたくないな｣
緋山｢もう！帰ってきて早々腹立つわぁあんたら！｣
あははって笑い声の中、“それに！”と声を上げたのはAで、一気にそちらへと目線が集まる。……今度なんか奢ってもらおう。
少しくらい金は余ってるだろう。美味しいイタリアン連れてって欲しいなあ。
『そのお金、ほとんど翔北と医療機関とボランティアに寄付しちゃったし』
緋山｢……はぁ？！え、いや、は？！あんたに奢ってもらおうとか思ったんだけど？！｣
『何言ってんのなんで私があんたに奢らなきゃいけないわけ？』
馬鹿なの？って首をかしげられて思いっきりため息をついた。あーあ、私のイタリアン……
横峯｢ああ、だから今日の白石先生の講習で新しい医療器具の説明があったんですね｣
白石｢なるほど！！｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1521人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩 - lifesaving完結おめでとうございます。このシリーズが好きなので、ファースト、セカンドと読んでみたいです。 (2018年9月8日 8時) (
レス) id: ed5c94d402 (このIDを非表示/違反報告)
ＥＹ - 面白くて、いつも見てます！応援してます。 (2018年9月5日 17時) (レス) id: b0e80ae05c (このIDを非表示/違反報告)
ムギ - いつも、見てます。 更新頑張ってください。 (2018年9月2日 11時) (レス) id: f2953c6db2 (このIDを非表示/違反報告)
nogi_yw_46(プロフ) - 更新待ってます。 (2018年8月31日 17時) (レス) id: 15f45a167f (このIDを非表示/違反報告)
佐藤勝利LOVE(プロフ) - 最初から何度も読ませていただきました。 これからも頑張ってくださいね！ (2018年8月28日 15時) (レス) id: 9db5a86e99 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ラベン
| 作成日時：2018年8月22日 15時
