Lifesaving - 感じる鼓動 - 7章

・ LIFE ３０９ ページ28

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冴島｢でも、あなたは一緒に歩いてくれる。私が元気な時は一緒に走ってくれて、疲れている時は一緒に腰を下ろして待っててくれる。

先に行くことができるのに、待っていてくれる｣





悟史とは正反対のようで似ている。何がって言われたら……それは分からないけれど。




強いて言うなら、優しさ？…そう、その優しさが彼を苦しめていたとしたら私が彼の苦しみから解放しなければならない。





冴島｢だけど、私のために行きたくないところへ行こうとしないでほしい。

私はあなたが選んだ道を一緒に歩きたい。本当に行きたい道を歩いて。｣





あなたが選んだのなら、私もその道を選ぶから。と涙を耐えていえば腕を引かれて強く、抱き締められた。




そんな時、橘先生がHCUに入ってきた。




藤川｢……？どうしたんですか？｣


橘｢ああ、Aを一般病棟に移そうと思ってな｣


冴島｢え？まだ目、覚めてないのにですか？｣


橘｢……もう呼吸も安定していて挿管も外されているし、大丈夫だと言う上の判断だ。｣





そう言って他のナース達によってベッドごと一般病棟へと連れていかれたA。




どうして？という疑問が私達の頭の中に浮かぶ。




運ばれていくAを見て、またAが急にいなくなってしまう気がして怖くなった。








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