Lifesaving - 感じる鼓動 - 7章

・ LIFE ２８４ ページ3

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・Aside






走馬灯の話をしてどれくらいの時間がかかったのだろう。




酸素が薄くなるから話したくはなかったけど、話していなかったらきっとお互い気が狂っていたと思う。




だから……どうでもいいようなことを話していたり、恋バナをしたり。




まるで修学旅行生が先生の目を盗んでするようなことをひたすらしていた。




だけど、話が尽きて何を話そうか悩んでいた時だった。




……きっと、バチが当たったんだと思う。







普段一瞬しか使わないペンライトを長く使っていたからなのかその頼りない明かりが────────消えた。







その途端に暗闇の中に浮かぶCullosの笑った顔が浮かんで苦しくなった。




暗所恐怖症と、PTSDの発動。




息ができなくなって体が寒くもないのにガタガタと震え始める。頭の中では分かってる。もうCullosはいない。大丈夫なのにって。





『っ、……ぅ』





冷や汗が全身を伝い頭がズキズキと痛む。





小雪｢……せ、んせ、？｣





急に黙り胸を抑えて苦しみ始めたからか少し体を起こして私の顔を覗きこんだ。





小雪｢先生、ねぇ、先生どうしたの？！先生！！！！｣





ただ事じゃないと思ったのかガクガクと肩を揺らされるんだけどその軽い衝撃すら痛みで余計息ができなくなる。






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