Lifesaving - 感じる鼓動 - 7章

・ LIFE ２９７ ページ16

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・Aside





雪村｢お願い黙って！！！！！｣


『雪、村さ、……っ、』


雪村｢私は、私はあなたに“信頼してるからね”って言われてすごく嬉しかった。だから、だから私はあなたが私のことを見てくれてるんだって知れて嬉しかった！！！！｣





やばい、嬉しい。嬉しいよ、その言葉、覚えててくれたんだ、……嬉しい、なぁ、





雪村｢だからお願い、お願いだから黙ってください、それ以上喋ったら、A先生……っ、｣





ボロボロと泣きながら私の手を強く握るからキュって優しく握り返せばぎこちない笑顔を向けてくれる。




ああ、雪村さん、笑うとめちゃくちゃ可愛い。





雪村｢冴島さんとのコンビネーションを見て感動したんです。……私もあんなふうになりたい。

A先生と冴島さんみたいになりたいって。まだあなたには教わらなきゃいけないことが山ほどある。

なのに今ここで！！！あなたに死なれたら困るんです！！！！

名取先生も、横峯先生も、灰谷先生も！！！

あなたの同期も！！！！あなたに死んで欲しくなんかない！！！！！！

生きて！！！！お願いだから！！！｣





でも、ごめんね雪村さん。




私、新海先生の家族、見殺しにしちゃって……許されない罪を背負ってるの。




死ぬことで詫びるくらいしか考えられなくて。









ただ今、頭の中にいるのは、心配そうな顔をしている耕の顔だけ。

私は貴方の、笑顔が大好きなのに、









願わくば、もう一度貴方の優しい笑顔を───



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