【ハイキュー】彼は名前を呼ばせてくれない【男主】 (ページ4)

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２話ページ4

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今日も今日とて放課後の部活が終わった。

さて着替えに行こうかとタオルを手に取ったところで、及川から集合の呼びかけ。

及「お疲れさま！早速なんだけど、練習試合が決まったよ」

岩「どことだ？」

及「＿＿烏野」

岩泉から質問に、及川は不敵に微笑んで答えた。

思わず鳥肌が立つ。

及川は努力の天才。高校で出会った俺でも、それは分かっていた。

並外れた才を与えられたわけではなくとも、それすら捻じ伏せる努力の結晶。

だからこそ、

だからこそ、及川はどんな相手だろうとも油断することはない。

及「今回も、俺たちの力を見せてやろう。全力で」

『「「おう！！」」』

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汗をかいた肢体にスプレーを吹き付ける。

部室に爽やかな柑橘の香りが漂った。

　『なー、及川』

及「なに～？」

言っていいのか分かんないけどさと付け加えると、及川はうんと言った。

岩泉から及川の中学時代のことは聞いていて、今から伝えるのはそれに関することだ。

＿＿影山っていうセッター、烏野にいるみてぇだぞ。

言っていいのか、否か。

急に黙った俺を、及川は不思議そうな顔をして見ていた。

　『…やっぱなんでもねぇ。ワリィ』

及「なに！？気になるんだけど！？」

及川を苦しめた影山という１年。

烏野にいる知り合いから、そいつが烏野に入ったと聞いていた。

聞くに、以前の“王様”ではなくなったそうだ。

それを見た及川の反応が、ただ単純に気になった。

だから明後日の練習試合まで、言わないでおこう。

たとえお前が焦ってどんなトスを上げようと、俺が打ってやる。

まぁ、及川が焦るなんて、そんなことないだろうけど。なぁ、主将。

＿＿信じてるよ、お前ら。

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