19話 ページ19
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レ「えぇ!?大丈夫なん!?」
牛沢さんから事のてん末を聞いたレトルトさんは、目を大きくして驚いた。
キヨさんは相変わらず不機嫌そうにスマホをいじっている。
『牛沢さんが来てくださったので…』
牛「キヨが様子見に行けって言ってくれたんだぜ?」
牛沢さんがキヨさんを指差すと、画面からバッと顔を上げた。
その顔は困ったような怒ったような不思議な表情。
キ「うっしー!それは言わない約束じゃんよ!」
牛「あ、ワリィ」
牛沢さんとキヨさんがギャーギャーと騒いでいると、目の前にコップが置かれた。
それはレトルトさんが置いてくれたもので、中身はコーヒー。
どうぞ、と微笑むレトルトさんに甘えて、いただくことにした。
というか、ここはキヨさんの家だろう。
なんでレトルトさんにやらせてるんだ、とキヨさんを見ると、目が合う。
バッチリ合った視線は、訝しげに細められていた。
キ「お前、コーヒー飲むの?」
『え?は、はい…』
キ「はぁ!?ありえねェ!」
ガタリと立ったキヨさんは、コーヒーについて熱弁し始めた。
それは良いことをではなく、悪いとこを。
やれ匂いが嫌だとか、やれ色が嫌だとか。
レ「キヨくん、うるさいで」
しかし、それはレトルトさんの鶴の一声で終わりとなった。
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Lie麦マFin(プロフ) - コメントありがとうございます!夢主含め、全員が悲しい思いを経験するように意識したので、気付いてくださって嬉しいです^^* (2019年7月27日 21時) (レス) id: dc36edd03b (このIDを非表示/違反報告)
妄想少女M - 全話読ませて頂きました! 3人とも好きな人のために悲しい想いをして、実際に涙がポロリと出てきました^^; とても良いお話でした! ありがとうございました! (2019年7月27日 21時) (レス) id: 701d3cb7a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lie麦マFin | 作成日時:2019年2月13日 16時