11話 ページ11
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『…すいません』
レ「気にせんといてや!Aさんは悪くないで』
悪いのはコイツら、と小さく正座する二人を指差す。
レトルトさんにゲンコツを喰らった二人は、すっかりシュンとしていた。
キ「だって、うっしーが妙に親しくしてるし、なんか…嫌だったし」
牛「お前可愛いかよ」
なんだかんだで仲直りしたらしき牛沢さんたちは、正座から胡座になる。
レトルトさんが出してくれたお茶を啜って、話題を戻すことにする。
『それで、相談っていうのは…』
牛「あぁ、ゲラゲラ動画って分かるだろ?あれの生放送なんだけどよ」
ゲラゲラ動画、もちろん知ってる。
歌ってみたや踊ってみた、MMDや料理動画。
幅広いジャンルをカバーしている動画サイトだ。
『そういえば上司がその話してました…で、私はどうしたら?』
レ「あれやろ?うっしー。グッズのことやろ?」
なんでも、以前のLEVELのグッズを再販するらしい。
その説明などについて、私の手を借りたいというのだ。
確かに、こういった仕事は多々ある。
カタログ画像や、各グッズの紹介など、意外と工夫が必要。
猫の手も借りたい、というやつだろう。
牛「よろしく頼むわ」
レ「お願い!結構困ってて…ほら、キヨくんもお願いせえや」
レトルトさんに押し出されるようにキヨさんが私の目の前に。
不貞腐れた顔をしていて、やっぱり私のことは嫌いなんだなぁと実感する。
まぁいいんだけどね。
キ「…たのむ」
『わ、分かりました…同僚にも声かけておきます』
牛沢さんが嬉しそうにクシャリと笑ってくれる。
それだけで何故かやる気になってしまうのだから、不思議だ。
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Lie麦マFin(プロフ) - コメントありがとうございます!夢主含め、全員が悲しい思いを経験するように意識したので、気付いてくださって嬉しいです^^* (2019年7月27日 21時) (レス) id: dc36edd03b (このIDを非表示/違反報告)
妄想少女M - 全話読ませて頂きました! 3人とも好きな人のために悲しい想いをして、実際に涙がポロリと出てきました^^; とても良いお話でした! ありがとうございました! (2019年7月27日 21時) (レス) id: 701d3cb7a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lie麦マFin | 作成日時:2019年2月13日 16時