息をする理由に答えたい【名探偵コナン】

22話 ページ23

((『“おもうり”さんの家の子供になりたい…お父さんになってよ…』))









((「…！悪ぃな嬢ちゃん、お父さんにはなってやれない＿＿＿＿｣))












懐かしい夢を見た。













きっとあのラーメン屋に行ったせいだろう














小学生とかそれくらいの時に、

夜になるとどうしても寝れず、家にいるのも辛くなってしまうことがあった。

















何かも分からない恐怖に似た感情から逃げ出したい衝動にかられ、度々街を徘徊していた。



















誰も知らない、自分に関心のない人たちで溢れている街を徘徊しているときは少しだけ呼吸が楽になる気がした。



















今思えば、あの頃は親を無くし研二くん以外からは腫れ物のように扱われ悲劇のヒロインに疲れてしまっていたのかもしれない、
名前も台詞もない登場人物として生きている気がしてとても気が楽だったのだろう。



















「おいコラそこのガキ！」

















そんな時に出会ったお巡りさん。



















怒られた、と思って逃げようとしたが手足が震えて上手く動かなかった。















当たり前だが、あっという間に腕を掴まれた。

















「ったく、家は何処だ？親と喧嘩でもしたのか？」

















フルフルと首を横に振った。

















『ごめ…ごめんなさい……』

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