息をする理由に答えたい【名探偵コナン】

26話 ページ27

佐藤美和子side




「今年もかぁ、、、｣













椅子を複数ならべ寝ている天パにため息がこぼれた。



















「なんで松田くん、あの爆弾魔にあそこまで執着しているのかしら…。いくら親友が殺されかけたって言ってもやりすぎじゃない？」













毎年この時期になると警視庁に寝泊まりし資料を漁っている松田くん。
















本人に聞いたところで、敵討ちだとしか答えない。













「まぁ、最初の爆弾事件で本人と同期で幼馴染の萩原くんだけではなく、彼らの幼馴染の女性も巻き込まれてるんだよ。
彼らに比べたら軽傷だったらしいがそれなりの怪我を負ったらしい。」



















「当時彼らを救助した隊員によると、その女性が軽傷だった理由は、2人が身を呈して守ったからだと言われてます。」



















「命に変えても護りたい存在を傷つけられた。これが松田くんをあそこまでさせる要因ってわけね…。」
















2人の幼馴染の女性、そう聞いて思い浮かぶのは
4年前、あの観覧車の近くでパソコンを広げていた女性だ。

















微かに聞こえた“じんぺーちゃん”という単語に、観覧車を見つめる目

















そして、何より彼女を見た時の松田くんの表情、
きっと彼女のことだろうと確信めいたものがあった。

















それに、あんな優しそうな松田くんの顔見たことないもの

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