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20話 ページ20

特に会話がある訳でもなく2人並んで腰掛けてオレンジの海を眺めていた。














まだ冬には早いが夏には遅すぎた夕方の海風は少し肌寒くさせた。
















「…最近俺、場地が何考えてんのかわかんねぇんだ。元からわかんねぇ奴だったけど、今回はなんかいつもと違う気がする。」

















徐に話し出すマイキー君はボーッと迫っては遠ざかる波を見ていたと思う。














『……私もだよ。最近圭介家帰ってくると機嫌悪いんだよね。反抗期かよって思ってたけど、なんか馬鹿な癖に変に頭使おうとしてる感じというか、、なんか思い詰めてる感じもしてなんか癪』

















「ははっ癪って、ひでえ言われよう」












心ここに在らずだったマイキー君が初めて笑った。















『だから今日無理やり聞き出そうとした。でも負けちゃったから何も聞けなかった、、、』



















「それで頭抱えてたわけねぇ、でもあんまAは不良(おれたち)のことに首突っ込まない方がいいよ。この前の祭の時も怪我したんだろ?エマが心配してた。あと、」











場地も











という言葉は突然吹いた強風でかき消された。















『ごめん、なんて?聞こえなかった』














「なんでもねー!」

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作者名:らいあ | 作成日時:2021年10月18日 17時

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