9話 ページ9
震えてる彼と私たちを逃がしてまだ戦おうと立ち上がるドラケン君の前に足を引きずりながらも出る。
「てめぇ、さっきのクソアマ。今度こそ殺してやるよ」
『ねぇ、貴方。そのTシャツ脱いで絞ってドラケン君の傷口強く圧迫しといて。』
目の前の男を無視して、震える少年に声をかけた。
ドラケン君の怒ったような声が聞こえたけど、今は目の前の苛立った男の単調な攻撃を交わす方が先決だ。
足首が使えないかわりに膝蹴りを使う分相手との距離を取れず1発入れては1発入れられの繰り返しだった。
痛めた足首を捕まれ体制を崩され、短刀が振り下ろされる。
「うああああああ!!!もう逃げねぇよ!!!」
雄叫びのような悲鳴のような声を上げ、少年が男に体当たりをした事で幸をそうした。
「喧嘩賭博の決着着いてなかったよな?
行くぜキヨマサ、勝負だ!!」
私と入れ替わるように前に出る。
さっきまで震えていた人とは思えない、
真っ直ぐな目を、背中を見てしまっては何も声をかけることはできない。
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作者名:らいあ | 作成日時:2021年10月18日 17時