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＊
｢それ聞いて、Aはどう思った？｣
『？
どう思ったって…？』
｢嬉しかったーとか、悲しい気持ちになったーとか？(笑)｣
『嬉しいとか悲しいとかはわからんけど、びっくりした。。
ご飯も作ってくれたのに、要らんていうて出てきてもたし、申し訳ないことしたなって。。』
｢それは、しげに対しての同情？
同情したなら、しげも怒ると思うで？
同情されたくて、しげも告ったんちゃうと思うし。｣
『同情じゃない。。
同情じゃないけど…。』
｢自分の気持ちはわからんってことか。｣
『……もう、どうしたらええんかわからん。』
｢しげ言うてたで。
まだJrになりたての後輩の面倒みてたやん？
よくしげも話しかけてもうてたんやって。
でも、それがいらぬ世話や言うて鬱陶しかったけど、自分よりあとに入ってくる後輩の面倒見てて、その子らと遊びに行ったりとか、ご飯連れてったりとかしてるって聞いてめっちゃ嫉妬したって。
後々馴染めるように声掛けてくれてるってわかって、｢なんで後輩ばっかりなん｣って。
俺も一緒に出かけたいし、ご飯も行きたいけど声掛けられんかったって。｣
『……
｢そんな時に、目で追うようになって、｢あ、俺あの人のこと好きかも｣って思ったんやって。
それで照史らとよう一緒に仕事してたのが羨ましかって、後々同じグループでデビューできるってわかってめっちゃ嬉しかったけど、誰にも話せやんし、俺が勝手に片思いして、ほかのメンバーとかファンの子らに知られたら、Aの立場も悪くなるって思ったから誰にもよう言わんかったんやって。｣
『そうなんや…。』
｢Aにしられたら、もう今みたいな関係になられへんって思ったんちゃうかなぁ。
本人に伝えることも出来ん、公にすることも出来ん。。
こんな気持ちになるんやったら、別のグループでデビューしたかったって。｣
『なんやそれ。。。
それこそ、しげの勝手やん。』
｢それくらい、しげのAちゃんに対する好きって気持ちが大きくなってるんやと思う。
生半可な気持ちでAちゃんに伝えた訳ちゃうとおもうから、それはわかってあげてな。｣
『うん…。』
＊
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作者名：琥珀 | 作成日時：2018年12月25日 23時
