Mission.111 ページ11
昔話をしよう
そうだな…俺が12.13歳くらいの時期だったかな
檜山はまだ8歳やそこらで、元木達はいなかった
今の後方処理部隊に皇輝、星輝、ヴァサイェガ、豊田、
安嶋がいたっけ。あと檜山。
俺も幼い頃からそこにいた、8.9歳くらいから
檜山達が入ってきた頃にはもう暗殺の任務をしていた俺は
俺がここへ来たのと同じくらいの歳で、
ここへやってきたチビ達のことを人一倍気にかけていた
シンプルに可愛かったし、守らなきゃって庇護欲がでかくて
訓練後の宿舎への帰り道は一緒に
宿舎で時間が出来れば遊んだり、稽古したり、
とにかくチビ達を可愛がってた
その中でもよく懐いてくれたのが檜山だった
俺や周りと同じく愛情は知らなかったけど
"一緒に育った友達がいる、その子達が幸せならいい"と
よく俺に話してくれたのが印象深い
ここへ来たらもう元の世界に戻れない
その子達にも二度と会えないかもしれない
そう分かっていても友人の幸せを願う彼が酷く眩しかった
俺には聞いた話によると弟がいる
会ったことは無いけど、その弟と檜山を重ねてた気がする
…………………………………それなのに、だ
安｢瑞稀くん！一旦引こうよ！俺らまで巻き込まれる！｣
瑞｢お前らは退ってていい！俺は後方援護も頼まれてる！！｣
あれ初めてだったな、ドンパチ爆弾や銃弾が爆ぜてる現場は
遺体や血痕の処理、
そんな時期を過ごしてた俺たちに急遽宛てがわれたのが、
そのドンパチうるせぇ、戦闘真っ最中の現場での、
遺体処理、怪我人の応急処置、血痕処理だった
それに加えて俺やはしもっちゃん、嶺亜辺りは暗殺の援護
上が負けを認めて匙を投げた任務の、尻拭いだった
瑞｢皇輝！チビ達連れて後退、安全な場所に隠れてろ！！｣
まだ銃を握って日が浅かった
人を殺したのも片手で数えられる程度だった
10歳にもなってない子達が見るのは、殺るのは、酷な仕事
こんな気持ち悪い仕事をするのは俺らくらいからで充分
何よりチビ達を死なせたくなくて、一旦後退させて
はしもっちゃん達とはその場でバラけて後方援護に向かった
俺は1人だった。＿＿＿俺に銃口を向けた敵1人除いて。
死ぬと思った。いや、本当はあの時あの場所で死ぬはずだった
響いた銃声、グラついた敵の体
その奥に見えた小さな体は
遠くからも分かるくらい震えていた
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藍兎(プロフ) - 完結お疲れ様です！！毎回ハラハラドキドキして楽しく読ませて頂きました！その後も気になる所ですがこの作品に出会えてとても幸せでした！ (12月13日 3時) (
レス) @page42 id: 97c0ee90cb (このIDを非表示/違反報告)
j(プロフ) - 一気見してしまいました！続きが気になります。。。更新楽しみにしています！ (8月15日 10時) (レス) @page34 id: 4ac568a835 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 続きがすごく気になります！！更新待ってます‼︎ (2023年3月14日 22時) (レス) @page30 id: 0fdc87e010 (このIDを非表示/違反報告)
りゆ(プロフ) - 更新待ってました！！何回も初めから読み直しています笑。続きも楽しみにしています！！！ (2022年9月2日 20時) (レス) @page21 id: f586278c85 (このIDを非表示/違反報告)
ピンキーレンジャー(プロフ) - 本当に更新めちゃくちゃ待ってました！！！何度1話から物語を読み返していることか…とこのコメントを書いている今も全て読み返した直後です笑続き楽しみにしています！！！！ (2022年6月13日 13時) (レス) @page18 id: 883b5980f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りーべ | 作成日時：2021年11月28日 23時
