Mission.123 ページ23
豊「とりあえず…順を追って話そっか」
深「俺と豊田くんと檜山くんっすよね、まだなの」
そういった竜生は、"俺からいきますね"と私に向き直った
深「俺はね、
普通の住宅街からちょっと離れたところに家があって、
学校も行ってたし、何ら普通のガキだったんだけど
実家が火事になったんだ、両親はそこで消えた
…悲しくなかったんだよね、まじで
学校は行ってたし、友達もいた、でも
成績優秀じゃないと殴られる、
スポーツ万能じゃないと飯も食わせて貰えない、
成績は1位しか許されなくて
何度意識飛ばして何度餓死しそうになったか
…親のロボットだったんすよ、お飾り的な？笑
愛情なんでこれっぽっちも感じない
親の装飾品、持ち物、欲求を満たすためのステータス
ほとほと嫌気が差してた矢先の火事
もはや俺喜んで逃げ出したです
あまりに俺が嬉しそうに火事現場見つめてるから、怖がられて
そのまま警察の事情聴取受けて…そこでここに
俺はざっとそんな感じかな」
時折ヘラッと笑いながら言い切った竜生は
眉毛を困ったように下げて"引く…よね、笑"とまた笑う
『引かない』
竜「でも俺燃えてる家見て笑ってたんよ？」
『それ言ったら、私どうなっちゃうの笑』
竜「っはは、確かに笑」
今度こそちゃんと、ニコリと笑ってくれた
豊「次は俺かな？」
『聞きたい、聞かせてください』
豊「うん、ありがと
…俺元々兄弟が多かったの
俺と年の離れた子が何人もいて、すっげぇ可愛がってたのね？
親もちゃんと、愛してくれてたけど、
父親が仕事中の事故で、母親は病気が見つかってみるみるうちに弱って、そのまま
俺と、幼い兄弟達だけ残って、どうすればいいかわかんなくて
俺その時小学生とかだったからお金稼ぐ方法も分からなくて
近所の人が児童相談所に連絡して始めて、
大人が家に介入してきたんだ
その時かな、"兄弟を養える額が貰える仕事をする気あるか？"
"もう二度と会えなくなるけどそれでもいいか"って聞かれて
それでここに来た
兄弟をこの世界に巻き込む訳にいかないからもう会ってない
でも今いる児童養護施設の人から時々手紙が届くんだ
"下から何番目の子が小学校に入りました"
"1番上は高校生になりました"って
やりたいことはやらしてあげたくて、さ、笑
俺がここにいるのはみんなとちょっと違う、金の為だよ」
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藍兎(プロフ) - 完結お疲れ様です！！毎回ハラハラドキドキして楽しく読ませて頂きました！その後も気になる所ですがこの作品に出会えてとても幸せでした！ (12月13日 3時) (
レス) @page42 id: 97c0ee90cb (このIDを非表示/違反報告)
j(プロフ) - 一気見してしまいました！続きが気になります。。。更新楽しみにしています！ (8月15日 10時) (レス) @page34 id: 4ac568a835 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 続きがすごく気になります！！更新待ってます‼︎ (2023年3月14日 22時) (レス) @page30 id: 0fdc87e010 (このIDを非表示/違反報告)
りゆ(プロフ) - 更新待ってました！！何回も初めから読み直しています笑。続きも楽しみにしています！！！ (2022年9月2日 20時) (レス) @page21 id: f586278c85 (このIDを非表示/違反報告)
ピンキーレンジャー(プロフ) - 本当に更新めちゃくちゃ待ってました！！！何度1話から物語を読み返していることか…とこのコメントを書いている今も全て読み返した直後です笑続き楽しみにしています！！！！ (2022年6月13日 13時) (レス) @page18 id: 883b5980f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りーべ | 作成日時：2021年11月28日 23時
