Mission.59 ページ9
それから何度か、内村さんと2人で秘密裏に射撃訓練を行った
その訓練で使う弾はお遊びでも使うようなゴム弾
そのおかげで、訓練の際に足元から湧き上がってくるような恐怖から解放されて
いつか私の依頼が通った時、自分が誰かの足を引っ張ってしまわないように必死に訓練に励んだ
黒｢っ、みんな、！｣
そんな日々も、1週間と少ししか続かなかった
リビングに駆け込んできた黒田さんはパーカーにスキニーというものすごくラフな格好なのに
その肩はただ上下を繰り返しながら小さく震えていた
安｢黒ちゃん落ちついて｣
深｢黒田くん、何かあったんすか？｣
黒｢っ…上から、指示が降りた｣
湧｢ど、の、案件で？…上から、？｣
黒｢…まだ案件にすらなってない、依頼の状態のものについて、｣
豊｢っ、Aちゃんの、あの、｣
動揺の色を見せた湧さんと豊田さんに、畳み掛けるよう黒田さんが手に持っていたスマホの画面を見せた
"
殺風景なメールの背景の中に浮かび上がる文字達
それを見た皆は、顔を歪めたり、口元を覆ったり、唇を噛んだり、拳を握りこんだりと
反応は、様々だった
内｢…残酷だね、相変わらず。お上様方は｣
湧｢っ、なんで…なんでAちゃんを危険に晒すような指示出すんだよ！？おかしいだろ！？｣
青｢湧さ、！｣
滅多な事じゃ怒らない湧さんが、黒田さんの肩を掴んで激しく揺さぶる
喧嘩になる、そう思って目を逸らした途端、空気はシンと静まり返っていて
そちらに目を向けると、檜山さんが間に割って入って立っていた
檜｢…湧、落ち着いて｣
湧｢わかってんだよ俺だって…黒ちゃん、なんにも悪くないことくらい、｣
檜｢光輝、それ、本物、？｣
黒｢ん。…俺今日任務も何もなかったから部屋にいたんだ。そしたら本部の電話にかかってきて…｣
"今いるのはお前だけか。メールを送る、Gに伝えろ"
そう言って電話は切れてしまった、と黒田さんは涙を浮かべて震える声で檜山さんに小さく伝えた
檜山さんの顔は、一瞬ぐにゃりと泣きそうに歪んだけれど、すぐに元に戻って黒田さんの肩を抱いて
一言だけ、黒田さんの耳元に唇を寄せて言った
"辛い報せ持ってこさせてごめん。ありがとう"と
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?(プロフ) - 最初から読ませて頂きました！早く続きが気になって仕方ないです汗汗 更新楽しみにしております！！ (2021年10月29日 23時) (
レス) id: 0b81454158 (このIDを非表示/違反報告)
rirariru(プロフ) - 初めまして！次の更新が待ちきれないです！大変だと思いますが、頑張ってください！ (2021年8月13日 1時) (レス) id: 1ce39f514b (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - はじめまして！続きが気になってやばいです笑 ハラハラドキドキしながら読ましてもらってます！更新待ってます！ (2021年7月31日 11時) (レス) id: c4a626600f (このIDを非表示/違反報告)
薇々(プロフ) - 更新が待ちきれなく最初から読み返してしまいました笑更新楽しみに待ってます:） (2021年5月30日 22時) (レス) id: 712adf8a5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - はじめまして！毎日更新まだかな？！次の展開どうなるんだろうと楽しみにしてます！ (2021年5月28日 1時) (レス) id: a744d204f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りーべ | 作成日時：2020年12月2日 22時
