Mission.55 ページ5
地下室のドアは、少し音が大きい
バタンと閉まった音が微かに聞こえて、思わずリビングのソファから腰を上げる
そのうちみんなの姿が見えて、その中に一際大きな背丈の持ち主を見つけて
喉がゴクリと音を立てた
作｢…君がAちゃん？｣
『っ…はい』
作｢作間龍斗です、今
『っ、！』
青｢っ、作間くん、！｣
作｢皆ひた隠しにしてるみたいだけど、伝えとくよ｣
"君の両親は君を狙ってる、君の両親が消えない限り、君は元の世界には戻れない"
猫みたいな切れ長な目が、冷たい光を持っていた
…気がしたのに
作｢…ま、俺らも上手く手回すから、安心して？笑｣
今度はふにゃんと目尻を下げて笑うから、混乱する
皇輝さんが頭を抱えながら、作間さんの背をバシッと叩くと
"痛ぁ！"と少し大袈裟に笑って、ごめんって、とでも言うように手を合わせて顔の前に持っていく
皇｢はぁ…。じゃあ俺らはそろそろ、｣
湧｢ありがとね皇輝くん｣
檜｢…助かった｣
作｢ふふ、いいえ｣
じゃあ、と手を上げて家を出ていこうとする2人の背中を追って玄関へ行くと
2人が気づいてこちらを向くから、拳を握って喉から声を絞り出した
『…両親を、殺せば、皆さんの敵は消えますか、？』
皇｢っ、Aちゃん、｣
作｢消えるよ。少なくともひとつの組織が敵じゃなくなる｣
"君の両親は、そのレベルの重要ポストまで登り詰めてるってことだよ"
その作間さんの言葉で、覚悟が出来た気がした
作間さんの目が、本気でそう訴えかけてきたから
…私の両親は、つくづくクズだとも、思った
作｢これは、Aちゃん、君の問題だよ｣
『え？』
作｢君と、君のお兄さんが依頼してきたことの延長線上にある問題だってこと｣
…つまり、私が解決すべき問題、とでも言いたいのだろうか
私が口を開こうとした瞬間、
皇輝さんの口が"っあ"と動いて
何か、と問いかけようとした途端、視界は真っ黒になった
檜｢…何吹き込んでんの｣
深｢っ、檜山くん｣
安｢…まだこの子は戻れる｣
作｢………知ってるよ｣
ガバッと後ろから私の目元に腕を回して、檜山さんは私を抱き寄せていた
更に後ろから聞こえた安嶋さんの言葉に答えた作間さんの声は酷く寂しくて
"なんかあったらまた連絡して"
という声が、また酷く優しかった
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?(プロフ) - 最初から読ませて頂きました！早く続きが気になって仕方ないです汗汗 更新楽しみにしております！！ (2021年10月29日 23時) (
レス) id: 0b81454158 (このIDを非表示/違反報告)
rirariru(プロフ) - 初めまして！次の更新が待ちきれないです！大変だと思いますが、頑張ってください！ (2021年8月13日 1時) (レス) id: 1ce39f514b (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - はじめまして！続きが気になってやばいです笑 ハラハラドキドキしながら読ましてもらってます！更新待ってます！ (2021年7月31日 11時) (レス) id: c4a626600f (このIDを非表示/違反報告)
薇々(プロフ) - 更新が待ちきれなく最初から読み返してしまいました笑更新楽しみに待ってます:） (2021年5月30日 22時) (レス) id: 712adf8a5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - はじめまして！毎日更新まだかな？！次の展開どうなるんだろうと楽しみにしてます！ (2021年5月28日 1時) (レス) id: a744d204f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りーべ | 作成日時：2020年12月2日 22時
