Mission.75 ページ25
湧｢A！あじ、深田！｣
『湧さん』
湧｢こっから下は何があるか分かんねぇぞ｣
安｢覚悟決めなきゃね｣
檜｢もし何かあったら俺らの事放っといていいから、あんたは竜生と先に進んで｣
『嫌です』
イヤモニを付け直す片手間で檜山さんが言った言葉に
被せるように拒否をした
なんで置いていかなきゃならないの
なんで私だけ先に進まなきゃいけないの
檜｢…あんたの依頼は"兄貴の仇をとらせろ"でしょ、こんなとこで死なれちゃ困る｣
深｢大丈夫っすよ、俺らも伊達にココで生きてきてないんで｣
"安心して"と笑う深田さんに、何故か震えが来た
任務遂行が彼らの中で最優先で、逆らえないもので
命を簡単に放り捨ててしまうのが
簡単にその言葉と笑顔で感じ取れてしまったから
『…分かりました』
湧｢よし、じゃあ、｣
『っ、でも、！』
"私に命をかけるような行為はしないでください"
階段へ繋がるドアを湧さんが開ける瞬間に、
少し震える声で叫ぶように言った
安｢それは…難しいかな(笑)｣
『なんで、』
湧｢俺ら的には今回の任務遂行も大事だけど、Aの兄ちゃんからの依頼も大事なのよ｣
"保護してくれ、って、破れないでしょ約束"
皆がいつも通りすぎて、調子が狂う
いつも通りニカッと笑った湧さんは
若干のヘラヘラ感を残したまま"じゃあ行きますかぁ"
と、握っていたドアノブを回して勢いよく開け放つ
深｢うわ…またこれ予想外っすね｣
安｢コンクリート打ち放しって…(苦笑)｣
階下への道の照明は薄暗く、打ち放しのコンクリートのせいで空気は冷たい
監獄のようなその道の先は真っ暗で何も見えなくて
どこに敵がいるかも、分からない
湧｢っし、檜山深田、A頼むぞ｣
檜｢…はいはい、(笑)｣
仕舞われていた拳銃が、また取り出されて
全員の手に武器が握られた状態
それを確認した湧さんは、大きく息を吐いて
真っ先に薄暗い階段を1段ずつ降りていく
頼もしすぎるその背中
吸い寄せられるように、その後ろにくっつくように
コツ、と若干響く革靴の音を感じながら
手に持った拳銃を握り直して、私もその背を追った
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?(プロフ) - 最初から読ませて頂きました！早く続きが気になって仕方ないです汗汗 更新楽しみにしております！！ (2021年10月29日 23時) (
レス) id: 0b81454158 (このIDを非表示/違反報告)
rirariru(プロフ) - 初めまして！次の更新が待ちきれないです！大変だと思いますが、頑張ってください！ (2021年8月13日 1時) (レス) id: 1ce39f514b (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - はじめまして！続きが気になってやばいです笑 ハラハラドキドキしながら読ましてもらってます！更新待ってます！ (2021年7月31日 11時) (レス) id: c4a626600f (このIDを非表示/違反報告)
薇々(プロフ) - 更新が待ちきれなく最初から読み返してしまいました笑更新楽しみに待ってます:） (2021年5月30日 22時) (レス) id: 712adf8a5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - はじめまして！毎日更新まだかな？！次の展開どうなるんだろうと楽しみにしてます！ (2021年5月28日 1時) (レス) id: a744d204f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りーべ | 作成日時：2020年12月2日 22時
