Innocent sinners (ページ7)

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Mission.7 ページ7

近くに人の気配を感じて目を開ける

開けた視界には私の真上で冷えピタを持って

ギョッとした顔をした深きょんさんが居た

…そう言えば深きょんさん、あの陽気な子、悠仁くん、に、"深田"って呼ばれてたな

深｢び、びったぁ｣

『ご、ごめんなさ、』

深｢ああ！いや！違くて！…体大丈夫っすか？｣

"冷えピタ、変えちゃいますね"

私の真上に顔があったのはそういう理由だったらしい

『大丈夫です…取り乱してすみませんでした』

深｢俺もせめて毛布かけておくとか、しておけば良かったです、すみません俺のせいで｣

自分の体が妙に熱いことで熱を出したことを悟った

彼はきっと悠仁くんになんで着替えさせなかったんだと言われていたことを謝っているんだろう

『全然、あの、気にしないでください』

深｢や、お兄さんの件も俺らに責任あるんで、｣

私の両親が私達に仕向けた刺客達は

元々彼らと敵対していたらしい

刺客達はお兄ちゃんが彼らに依頼したことを知り

彼らの手に私達2人が渡る前に殺してしまえ、と

依頼内容遂行日の前日、つまりは昨日

私達に奇襲をかけてきたのだという

深｢俺らがもっと早くその情報掴んでれば、お兄さんは助かってたかもしれない｣

『…もう、謝らないでください』

まだ私もお兄ちゃんがいなくなったことを整理しきれたわけじゃないけど

彼らが駆けつけてくれていなかったら確実に私は死んでいた

だからもうお兄ちゃんが死んだことは割り切らなければならないと自分に言い聞かせた

『貴方達にその気はなくても、私は貴方達が来てくれたから生きてます』

深｢…そう、ですか｣

深田さんは照れたように頭を搔いて

どこにでもいる男の子と同じような顔をした

キラキラ輝く、明るくて優しい照れたような笑顔