Innocent sinners (ページ40)

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Mission.40 ページ40

檜｢…っ、悪ぃ｣

車に飛び乗った湧さんと檜山さんとルームミラー越しに目が合って

2人して目を見開いてその場で少し動きが止まる

湧｢Aちゃ、なにして…｣

黒｢湧早く！Aちゃん車出して！｣

開きかけた湧さんの口

それを黒田さんの怒声が遮って、その時間が砕かれた

サイドブレーキを外してギアを入れようとした時

檜山さんに後ろから肩を掴まれてヘッドレストに頭を打ち付けた瞬間

運転席側の窓がバリッと白く色を変えた

檜｢っ、、危な｣

『っ、ごめんなさ、』

皇＜撤退！黒田、織山、車乗ってすぐ出て！！＞

皇輝さんの声に反応した2人が車に飛び乗ってきたのを確認してすぐにアクセルを踏んだ

…流れ弾当たらないとか大口叩いたくせに、馬鹿だ

織｢ごめん、そっちまでカバー出来なかった｣

湧｢っ何考えてんだよ！Aちゃんこんなとこ連れてくるなんて！！｣

黒｢湧落ち着いて｣

織｢そーそ、仕上げしてないんだから｣

廃工場から車体が出切る直前

織山さんが手に持った爆弾の安全ピンを引き抜いて車窓から思い切り放り投げると

遥か後方で爆発音が聞こえた

黒｢…判断は本人と皇輝くんだよ｣

湧｢は…？皇輝くんが許したの、？｣

檜｢なんのためにこいつ皆に預けたと思って、｣

織｢違うでしょ？｣

"預けられた奴の身になって考えたことないから、安全な場所にいるのが幸せ、なんて思うんだよ"

捲し立てて怒りを露わにする2人にそう言い放った織山さんは

織｢ま、俺もわかんないけど｣

なんて言って、平塚さんの脚の包帯を解いた