Innocent sinners (ページ36)

今日:18 hit、昨日:69 hit、合計:629,299 hit

Mission.36 ページ36

…なんでだろう

皇｢黒ちゃん！なにしてんの！！｣

黒｢ちょっとくっついて寝ただけじゃん～(泣)｣

皇｢だ！め！｣

なんでこうなったんだろう

織｢あんたが無防備に寝てるからでしょ｣

『だからって目覚ました直後に数センチの距離に顔があるとは思わなくないですか？』

織｢…まぁ黒ちゃんだから｣

昨晩渉か拓実のベッド使っていいよ、と言われた私

でも、本人不在のベッドを許可無しに使うのは気が引けたから

リビングのソファベッドで寝かせて貰ったんだけど

起きたら本当、数センチの距離に黒田さんが寝てたって感じで

皇｢ほら、謝る｣

黒｢ごめんねAちゃん｣

『全然大丈夫ですよ、気にしてないので、！』

皇｢Aちゃんも気にして！女の子なんだからね！？｣

"そんなんじゃあいつらにいつ喰われるか…"

そんなちょっと前の内村さんと似たようなセリフを零して、頭を抱える皇輝さん

その言葉に黒田さんも"そーだよ危ない！"なんて

『危なくは無いと思いますけど…、』

黒｢危ないの！｣

どうやら何がなんでも危ないらしい

キャンキャンと吠える黒田さんを何とか宥めて

やることも無いからと家事をやらせてもらっていると

もう日も沈み始めるような時間になってしまった

織｢そろそろ何かしら連絡来るんじゃない？｣

皇｢そうだね｣

そんな会話が始まった時、リビングの隅においてあった機材がザザッと音を鳴らした

黒｢！…こちらF本部｣

青＜こちらGの青木、皇輝くんいる！？＞

皇｢いるよ、どうした？｣

青＜誰か援護呼んで欲しい！＞

織｢俺らじゃダメなの？｣

青＜移動車に爆弾仕掛けられたんだ！爆破されてもう使えない！＞

黒｢青木今どこ！？｣

青＜俺と豊田くんとうっちーと深田は敵(エモノ)の車奪って脱出、あとの4人はまだ出れてない＞

織｢…なるほどね｣

皇｢分かった、援護出す、戦況は？｣

青＜あじと平塚が負傷、湧と檜山くんが庇って戦ってるから押されてると思う＞

皇｢了解、また追って連絡する｣

サラサラと流れるように終わった無線連絡

頭が追いつけた情報は、皆が危険であるということだけなのに

織｢どうすんの、今即座に動けるやつなんて国内にいないよ｣

皇｢Hは国外、Bに頼むしかない｣

黒｢今潜入中でしょ、無理だよ｣

なら、行くしかないじゃない

『…っ、私が行きます』