Innocent sinners (ページ32)

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Mission.32 ページ32

星｢…？俺の顔なんかついてる？｣

『あ、や、違うのごめんね、！ただ…皇輝さんに少し似てるから、』

星｢あぁそういうこと？皇輝俺の実の兄貴だから(笑)｣

"背は俺の方がでかいけどね"と笑った星輝くんは

確かに皇輝さんに似ていて、兄弟だと聞いて少し驚いたけど納得出来る要素が節々にあった

深｢今日ちび達は？｣

長｢多分今頃訓練してんじゃないかな｣

深｢…そっか、湧くんか誰かそのうち帰ってくるから待ってなよ｣

深田さんの一声にぞろぞろとリビングに向かった彼らは、慣れたように荷物を置いて部屋を出ようとする

『？、どこか行くの？』

星｢下の射撃場。ここが1番立派な作りしてるからさ｣

悠｢そのうち俺らも"そーゆー仕事"することになるから、訓練はしとかないといけないんすよ｣

稲｢まぁ普段から訓練はしてるけど、射撃の訓練はここに来ないと出来ないので｣

長｢捺印くれる人帰ってきたら呼んで｣

そう言って4人は地下へ続く階段を降りて行った

…まだ、暗殺の仕事には関わっていないということだろうか

『深田さん、』

深｢…今は現場の後処理とか簡単な情報収集が主な仕事っす｣

『まだ、誰かを殺したりはしてないんですよね、あんな幼い子達…』

深｢俺が知ってる限りはないっすよ、俺も元々あのチームだったんすけど、｣

"任務中に撃たなきゃ自分が死ぬって状況になった時、初めて人を撃ちました"

そういった深田さんは困ったように笑って

人を殺めた瞬間、彼らのチームから今のチームへの移動が決まったのだと言った

湧｢戻りましたー…あれ？誰か来てんの？｣

深｢あ、湧くん、星輝達が捺印欲しいって…｣

湧｢あぁそーゆーことね？…射撃場にいるよな、呼んでくるわ｣

何かを察したように優しく笑った湧さんは、深田さんの肩をぽんと叩いて

"Aちゃんも、ただいま"と笑って通りすがりに頭をクシャッと撫でて下へ降りて行った

『…深田さんごめんなさい、余計なこと聞きました』

深｢いいんす、実際このチームで1番経験が浅いし、Aちゃんは悪くないっすよ(笑)｣

もっと訓練しなきゃなー！と笑った深田さん

…そんな無理して笑わないで

そんな苦しい顔で笑われたら、踏み込みたくなる

貴方達がどうしてこの仕事をすることになったのか

なんで命を絶つ仕事をする貴方達が、優しすぎるほど優しいのか