Innocent sinners (ページ12)

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Mission.12 ページ12

内｢これ可愛いじゃん！｣

平｢それじゃデカいよ｣

湧｢これは？｣

安｢服じゃないしそれ｣

大きなショッピングモールにて

LLサイズの服を持ってくる内村さんと水着を手に持つ湧さん

そんな2人に呆れた様子の安嶋さんと平塚さんがひょいひょいと服を手に取って

試着してきてと両手にギリギリ抱えられる程の量の服と共に試着室に押し込まれた

平｢…いいんじゃん？｣

安｢うん、可愛い｣

プチファッションショーになった試着室

湧さんが、これ全部下さいと店員さんに言った時

こっそり値札を見て声を殺したのは秘密

内｢ベッドとー、カーテンとー、あと何がいる？｣

湧｢クローゼット部屋に付いてるし、ローテーブルとか？｣

内｢ま、いいや！見て決めよAちゃん！｣

平塚さんと安嶋さんは買った服を1度車に置いてくると、駐車場に向かったため

湧さんと内村さんと私の3人で家具コーナーへ向かう

早く早く、と少し遠くから急かす内村さんに

湧さんは、そんな急がなくても家具逃げねぇから

なんて笑ってるけどどこか楽しそうで

湧｢お、これいいじゃん｣

内｢フローリング薄茶色だっけ？｣

湧｢そー、これにすっか、Aちゃんこれでい？｣

『あ、はい、なんでも…』

内｢おまかせ？(笑)｣

『…じゃあおまかせで(笑)』

笑うと可愛いね、と言い残した内村さんは

"湧！俺向こう行ってくる！"と元気に走って行った

『すみません何から何まで』

湧｢んー？Aちゃんは保護対象だから、気にしないで(笑)｣

『…何人いるんですか？皆さんと同じ仕事してる人』

湧｢平塚にある程度教えて貰ったんじゃないの？｣

『どんな仕事してるかは聞きました』

湧｢じゃあこれ以上踏み込まない方がいい｣

『っ、でも…』

湧｢俺らに情が湧いたなら尚更、やめときな｣

"俺らいつ死ぬかわかんないから"

いつもの元気な笑みが消えた顔、無表情

そんな無機質な顔で言った湧さんと、視線は交わらなかった

『すみませ、』

湧｢ごめん、突き放したいわけじゃないんだわ(笑)｣

『…はい、』

湧｢俺らと君は、住む所が違うから｣

カーテンを触りながらそう言った湧さんの顔は

私の兄の依頼を問いただした時と同じ苦しそうな顔

調子に乗って踏み込んでは行けないところに踏み込んだ

そう思った時にはもう

湧｢カーテンこれでい？(笑)｣

と笑う湧さんがそこにいた