Innocent sinners (ページ2)

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Mission.2 ページ2

頬に冷えた感触を覚えて重たい瞼を持ち上げる

ぼやける視界で辺りを見渡すと

遠くの方に革靴が4足_____ん、革靴？

どうやら革靴を履いた男2人はスーツのジャケットを脱いだ状態でいるらしい

？｢あ、目覚ましたよ安嶋くん｣

安｢本当だ。ごめんね、まだそれ解けないの｣

目の前にやってきた安嶋という人

それ、というのは私の手首を拘束している縄のことらしい

超至近距離で目に入る革靴を辿って視線を上へ巡らすと、案外優しそうな顔をした人だった

安｢君の処分内容によっては解放してあげれるかもしれないから。陸人、深きょんは？｣

豊｢まだ戻ってないよ｣

…言い方的に、開放される確率は低いらしい

もう1人の、陸人と呼ばれた人が手首痛くない？と聞いてくれたけど

そんなことよりも、私が知りたいのはあの人の安否

『あの、私の兄は無事ですか、？』

豊｢兄？｣

？｢身元わかりましたー、その子依頼主の妹です｣

『依頼主、？』

豊｢深きょん、その依頼主の安否は？｣

陸人さん、がそう問いかけると

深きょんと呼ばれた人は首を横に振った

深｢その子の家行ってきましたけど、即死っぽいっすね。あ、これ身分証明書、免許証っすけど｣

昨日私の家に居たのは、お兄ちゃんと私だけ

体から血の気が引いていくのが、いとも簡単に感じられた

豊｢…縄、解くね｣

安｢どうする？金貰ったのに依頼遂行には失敗した、でもこの子に現場見られてる｣

深｢あー…とりまみんな戻ってくるの待ちますか｣

陸人さんにゆっくりと開放された両腕

遠くに聞こえる会話は耳に入らなくて

お兄ちゃんがこの人達に何かを頼んで、そして

死んでしまったことを、嫌でも理解するしかなかった