33話 視線 ページ35
范無咎視点
ナマエ「オラァ〜!お姉さんの底力見てろ〜!!」
ロビー「おぉ〜〜……って、もう終わり!?」
信徒「私より3回少ない……」
道化「お姉さんの底力、あんまりすごくない…」
悲観「すごくないね…」
寡黙「すごくないな…」
ナマエ「お姉さん泣いちゃいますけど!?」
窓をから中庭を見下ろすと、子供…じゃない奴も混じって遊んでいた。ワールドウォーカーは、子供とは言えない年齢じゃないのか…?
しかし…縄跳びの回数を子供と全力で競っているあたり、"子供"でなくとも中身は幼いのだろう。少し微笑ましく見えて、自分の思考に一瞬驚く。
もうあいつに対してこんな考えに……意外と自分は単純なのかもしれないな。
ロビー「あ、范無咎!一緒にやる〜?」
ナマエ「黒無常さんもウィル3兄弟の最高記録にチャレンジする?」
范無咎「いや…俺は遠慮しておく」
ロビー「そっか〜、じゃあ入れてほしかったら言ってね!」
……ウィル3兄弟の最高記録とは、どいつの記録なんだろうか。3人重なってるが……
そう思っていると、ウィル3兄弟が跳び始めたが……なんと2人が縄を回し道化が跳んでいた。な、なるほど……?いや、そのやり方で比べていいのかこれ…楽しそうだからいいのか…??
謝必安「おや、縄跳びですか。…ウィル3兄弟はどうやって跳んでましたか?」
そんなことを考えながらぼんやり眺めていると、後ろから謝必安も覗き込んできた。
范無咎「2人が縄役で1人が跳んでいたが……それで最高記録らしい」
謝必安「フフッ、楽しそうならいいじゃないですか。」
やはりそうだよな……
ああ、またワールドウォーカーが跳び始めた……が、さっきより回数が落ちていないか?
謝必安「無咎、そろそろ昼食を食べにいきませんか」
范無咎「……ああ、そうだな」
いつもならすんなり目を離せるのに、今日は何故か一瞬だけ惜しいと思った。この光景を見続ける必要なんて無いというのに。ああ、疲れた状態で跳んだって記録は残せないと、昨日の練習で同じようなことを……
謝必安「無咎?」
謝必安「!……すまない、今行く」
もう一度呼ばれてやっと目を離す。……本当にどうしたと言うんだ。調子が悪いのかもしれない。
立ち上がった時に振り返りたくなったが…グッと堪えて、謝必安の方へ早歩きで向かった。
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教六(プロフ) - シャーリーンさん» コメントありがとうございます!こんな作品で楽しんでいただけてとっても嬉しいです…!!只今更新頻度が最悪なことになっておりますが、良ければ気が向いたときにでも覗いてください……! (2023年3月22日 10時) (レス) id: a8f6fe50f3 (このIDを非表示/違反報告)
シャーリーン(プロフ) - 前作を読んで飛び上がりなから参りましたどうもこんばんにちは(???)黒無常サァン落ちデスカ最高ですか神ですか神でしたね失礼しました(土下座)ヤンデレエマたそ尊いし可愛いしムジョリータパイセンかっけーしかわよいし発狂して良いですかはい我慢します() (2023年3月21日 23時) (レス) @page30 id: 0f01db0546 (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - nonちゃん丸(^ω^)さん» コメントありがとうございます!抑えてるけど実はヤンデレ発動してるエマちゃん…良いですよね(早口)前作から見てくれてありがとです!とっても嬉しいです!! (2021年11月26日 0時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
nonちゃん丸(^ω^)(プロフ) - 前作読んでめちゃ好きでこっちも読みはじめました!!エマちゃんの感情が良い………めっちゃ好きです!あばばばばば好き……(*´ω`*) (2021年11月25日 23時) (レス) @page13 id: 785948bac7 (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - 或芙さん» コメントありがとうございます!読んでもらえてとても嬉しいです!リアルでの生活が落ち着いけば、また更新できると思うので…ゆっくりですが頑張ります…! (2021年11月16日 18時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:教六 | 作成日時:2021年11月1日 18時