61話 バチバチ ページ19
ナマエ「お、おはよう無咎さん！」
范無咎「あぁ、おはようA」
いやこんなの無理でしょ無咎さん()
自分に告白して吹っ切れたのか、無咎さんはニコニコで挨拶を返してきた。隣りにいるエマちゃんは目が点になっている……ん？驚いてるエマちゃんも可愛いな
エマ「な、何があったのAちゃん……？？？」
ナマエ「えっと、まぁ……その、色々と……？」
エマ「色々ありすぎなの！？」
そりゃ傍から見れば急にどうした？って感じだよね。とりあえずエマちゃんには後で説明するとして……
ナマエ「えっと……あ、ありがとうございました」
范無咎「な、なんの感謝だ……？」
ナマエ「さ、エマちゃん！私が胸部から二つに裂ける前に、食堂へ行こう！！」
エマ「正直に「恥ずかしいから早く食堂に行きたい」って言えばいいの」
NOエマちゃん、せっかく包み隠した本音を剝いて晒すのやめてクレメンス！……って、駄目だ！そろそろ限界だよ色々と！！
エマ「……焦らせるつもりがないなら、また後でお話するの。黒無常さん」
范無咎「そうだな、Aにはじっくり考えてもらうつもりだ」
エマ「……Aちゃん、黒無常さんの近くに居ちゃだめなの」
范無咎「ふん……それには何か、他の意味も含まれるのか？庭師」
エマ「黒無常さんが近いから今はパニックになってる、ってだけなの。ね、Aちゃん！」
ナマエ「いや、なんで火花散らせてる？」
どんなとこでバトってるのこの二人？？？
謎に血の気多くてビックリですよ。いつもこんなに喧嘩っ早かったっけ……？
エマ「ほらほら、早く行こうなの！またね黒無常さん！」
ナマエ「あ、ええっと！？ま、またね！！？」
急にエマちゃんに手を引かれて、疑問形になりながらも手を振った。無咎さんが寂しそうに手を振り返す姿に、なんだか胸の内側を擽られるような感覚を味わう。
……なんか、可愛いなぁ
そんな風にぼんやり考えていると、エマちゃんが急に腕にしがみついてきた
エマ「邪魔はしたくないけど、なんだか悔しいの〜！！」
ナマエ「ドゥワｯｯｯエマちゃんどした！？」
エマ「なんでもないの……気にしないでAちゃん……！」
な、なんか……エマちゃんもエマちゃんで大変そうッスね……()
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作者名：教六 | 作成日時：2023年4月5日 14時
