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ジャックside
先生の魔法のお陰で消えた名前の風魔法
先生に敗けをとらない速度で名前の元に駆け寄った
ボタボタと名前の腕から垂れる血は、血溜まりを作っている
鼻を突く鉄の匂いに顔をしかめた
深い傷口はなにかで引っ掻いたような
視界に写る同じ獣人とは思えないほど不規則に伸びたり縮んだりする爪
今思えば見たこともないほどに長い犬歯
こいつの不都合はこれなんだと、すぐに分かった
学園長の魔法で気を失った名前を、先生に言われた通り担いで保健室に運ぶ
手伝えと言われて手伝ったが、どれも深い傷は自分で付けたんだろうか
そんなにも力が制御できないんだろうか
そう思うと目を離したすきにこいつが消えそうな気がして、守ってやらねぇと
なぜかそう思った
ジャックside終
真っ暗な場所にいた
真っ暗で真っ暗
目の前に浮かんだ光は俺に近づいてきて映像を見せる
皆が俺に嘘を吐いていたあの街の
拾ってくれた護衛のおっちゃん、楽しそうに遊ぶチェカ様とあきれぎみで付き合うレオナ様に人間だった俺
今度はキャンベル家での記憶
男に揺さぶられて、髪を染められて、人間じゃなくなって、他の誰かにされて
全部、全部俺だ
捨てられたのも、拾われたのも、チェカ様やレオナ様と遊んだのも
男に抱かれたのも、真っ黒な髪も、人間でもなければ獣人でもないのも
全部俺だ
ポチャン
そんな音の後で瞬きをすれば、綺麗な水辺で寝ていた
澄んでいるのに深くて、底は見えない
「名前」
誰かが呼んでる
きっと俺を
向こう岸に見えるのは、誰だろう
「名前、＿＿、‥名前」
それは俺を呼んでるんだろうか
ゆっくりと進んでいく足
体が水に浸かっていく
腕を強く掴まれたかと思えば、そこにはレオナ様がいた
「駄目だ」
眉間にシワを寄せて俺の手を来た方へと引いていく
貴「でも、俺の事呼んで‥」
レ「駄目だ‥、帰ってこい名前」
酷く悲しそうなその声に小さくうなずけば、また俺は暗闇のなかに落ちた
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ただのD判定の人。(プロフ) - あ、ごめんなさい！色々と間違ってました！下のコメ忘れてください！((え (2020年8月19日 18時) (
レス) id: ba2d48fc22 (このIDを非表示/違反報告)
ただのD判定の人。(プロフ) - なんか表示されてるのが名前になってます... (2020年8月19日 18時) (レス) id: ba2d48fc22 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるこ氏(プロフ) - 大好きです、、久々に泣きました、笑この作品を作ってくださりありがとうございます、、！この作品に出会えてよかったです、！頑張ってくださいね、応援してます！( ^ω^ ) (2020年8月19日 4時) (レス) id: f3351ce51f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2020年8月3日 17時
