くらい、食らい、Cry【谷山紀章】 (ページ8)

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▽ ページ8

「寧ろ、今すぐ休みを無理矢理にでも作って
海外にでも行って＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

A「口を閉じなさい、阿呆が」

そう言い吐けば、黙る由佳
………従順すぎる

A「別に、いつも通りなだけじゃん
…確かにね、生活費を浮かせるために学生の頃をなり始めは一緒に住んでたけどさ
普通に独り暮らしの期間の方が長かった訳だし
そんな変わる訳ちゃうっしょ
………まぁ、ここ一ヵ月近くだっけ？
きっと独りだったら、壊れてたね
いや、今でさえ壊れかけなんだけどさ」

立って伸びをする
ただ、仲直りしただけだが、
物凄く身体が軽くなった気がする
気がするだけで、体重も何も変わってないはずだけどね

A「さぁ、何食べたい
僕が作れるのは、大したものじゃないけれど、
それでも今までをチャラにするのなら、
なるべくご要望に応えるよ」

紀章「まだ、話は…！」

A「紀章さん、買い物
手伝ってくださいね」

その言葉に、紀章さんが口を閉じた
そして、由佳は真っ先に声を上げる
嬉しい言葉だ、僕には勿体ない

「何でも美味しいから何でも！！」

下野「唐揚げ食べたいなぁ～」

「じゃあ、俺はなんか酒のつまみになるもの」

「私は、女神の歌が欲しい」

…いや、何故そうなった((
あ、今日の予定は那緒とのスタジオ籠る予定だったんだっけ？

A「それ、後にして
何でも歌ってあげるから」

そう言えば大喜びして、由佳の部屋から出て行った
怜音が部屋を見渡して、

「全員で飲もうにも、ここじゃ狭いか？」

なんて言い出した

僕ら的に十分広い気がするけど、
宴会みたいなものか…
そしたら、広い方が良い

その前に、僕お酒飲んでもいいのだろうか
………1杯しか、許されてないんだけど

「じゃあ、一階のスタジオの右に2つ目なら広いし、
寧ろ、そこなら酒いっぱい補充してあるし、
キッチンあるし…
本あるし、好きなことでき放題だし、
そこでもいいかな」

「「いいとも～！」」

由佳としもんぬ先輩がハモり、
"こりゃ、確定だな"と

A「わかった、買い物終わり次第、
そっちに向かう

紀章さん、行きますよ」

紀章さんは僕を無言で見つめるなり、
立ち上がって玄関へと向かって行った

不意に由佳から"気をつけろ"だなんて言われるものだから、
何でかなぁ…って感じ

別に、外だし何もないでしょ
(それをフラグと言います)