▽*Yuka Side ページ26
紀章「伊月ちゃんさ、
もっとうちのAと遊んであげて〜」
「はぁ、うちのAなんですけど」
達央「わかった、俺が遊ぶ」
「「「ふざけんな!」」」
達央「皆して、俺の扱い…」
項垂れるたっつんさんとは別に、
頭が余計な方向へと考え始めた
自分で自分の首を絞める、とは、
まさにこのことかと絶賛後悔中だ
レッテルを貼り付けられてるのは、
子どもたちだけではない
自分も"相棒"という名のレッテルを
貼られている
いつかはそのレッテルは____________
下野「"世界の終わり"みたいな顔してるけど、
大丈夫?」
「顏、死んでんぞ」
下野さんとレオの声に我に返り、
"大丈夫です"と応えた
「お酒、おかわりする人いますか〜?」
「…ッもう、おかわり!」
「はいよ〜」
達央「あ、俺も」
下野「俺もお願いします!」
「谷山さんは、どうされますか?」
紀章「…んー、俺はいいかなぁ〜」
まるで、悪戯をするときの少年みたいに笑っては、
自分の飲んでいたお酒の缶を持っては、
立ち上がり、静かにベランダを開けて閉めた
「…ご愁傷様?」
下野「何が?」
「Aつん、今後輩と電話してるんです」
下野「それの何がご愁傷様なの?」
「後輩、男の子なんですよ
…今日の一件とかも含めて、
紀章さんって割と独占欲強い方だと思うんですよね
だから、ご愁傷様って_____」
達央「あー、俺もビックリした
割とガチで睨まれたし…
流石に、怖かったわ」
下野「でも、好きな子だったらわからなくもないと思うけど」
「いやぁ、そうなんですけどねぇ…」
「深く考えたら、ずぶずぶと呑まれるだけだよ」
目の前に差し出されたお酒の缶を軽快に開け、
"それもそうだな、無駄に頭つかうの止めよ"と心に決め、
三口分、体に流し込んだ
141人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:奏人(タクト) | 作者ホームページ:https://twitter.com/Takuto_Se
作成日時:2019年9月17日 22時