▼*Yuka Side ページ21
グループを決めないと
いけないときだった
私は、他の子と既に行く約束をしていて、
勿論、Aも一緒だとばかり思っていた
それは、他の子も思ってたらしい
(一緒に居過ぎてセット扱いみたいな感じ)
グループ決めは色々と問題が起きた
グループ1つが解体したことや、
仲良かった人のグループに入れなくて泣き始める人…
Aからしたら、自分自身のことも問題に入るのだろう
行きたくない理由を問えば、
私たちが仲良いのに自分が入ってもいいのか
独りになる
と
Aを含めないメンバーだと、5人
そして、私がAの他に主につるんでいるのが3人で…なのだ
だから、"独りになる"という言葉が出たのだろう
言い続けるAに対して、
"独りにしないから"と投げかければ、黙ってしまう
自分を見ているような気がした
思い出作りで、1年に一回大掛かりなことをする変な校風がある学校で、
1グループ1つケーキを作ることになって、
テキパキ動く皆とは変わって、
私はただポツンと取り残された
そんな中、"行くよ〜"なんて声をかけてくれたのはAで、
そのとき居たくなかったその場所から遠ざけてくれた
フルーツの缶詰めを開ければ、
無駄に甘い汁を排水溝に流していく
ぶっちゃけ言えば、一人でもできることだ
だから、"何で"と聞こうとしたものの、
先に"大丈夫?"と声をかけられた
そんなAに恩返しとまではいかないと思うし、
あんなのお礼の言われる範囲だとAは思っていないだろう
結局は、行った
隣にAがいて良かったし、
Aも楽しそうだったし、
誰も知らないことをさらに知れた
優越感に襲われるよね
何処となく零した夢
その夢はどうやらAも一緒だったらしく、
親の反対もあったらしいけど、
結局、進学…
学校は勿論、一緒だったけど、
やっぱりバイトしないと
いくらシェアハウスしているとはいえ、
生活ができない訳で、
朝は一緒の時が多かったけど、
夜は一緒にいないことが多かった
隣にはお前がいる
隣には僕が、私がいる
と言わんばかりに、過ごしていた
だから、イベントの時とかもよく話題に触れることが多い
別居をし始めたのは、互いが少し売れ始めたときだろうか
私は、怜音と取材の時に知り合って、
安く住ませてもらっているけど、
私でさえ、少し広いと思う
Aは狭い方が良いと言って、
少し離れたアパートに住んでいた
それでも、夜
時間が合えば、酒を酌み交わしていたり、
話に花を咲かせていたのは事実だ
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作者名:奏人(タクト) | 作者ホームページ:https://twitter.com/Takuto_Se
作成日時:2019年9月17日 22時