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第58話 ページ9

蒼井「それでね、______」


翔太の話を頷きながら、
珈琲を口にする
仕事の合間を縫っての会合なもので、
翔太も次の仕事までもうすぐだ


ふと視線を感じ、
出入り口を見れば見覚えのある顔ぶれ2名
予想は当たった、嫌な予感が

昔から当たりやすいこの予感、
と言うよりかは予言(?)は、
本当に好きではない
見事なフラグ回収すぎる


蒼井「A、どうしたの?」


僕の異変に気付いた翔太は、
振り返り、″あ、紀章さんじゃないですか″と
いつも通りの翔太だった


紀章「なんで、しょーたんが…」


蒼井「たまたま時間が合ったので、
話してただけですよ」


A「………ミズキ」


水樹「やっぱり、怒るか…?」


″まぁ、しょうがないよな″と呟いた


水樹「俺が何を言おうと、
聞いてくれないだろ…?
仲間の心配して何が悪い……
俺は、″Fickle″を空中分解になんて、
させるつもりは無い
お前も圭介もちゃんと居ての″Fickle″だ
お前が何も話してくれないなら、
俺は俺の最適解だと思ったことに従う

…お前が居なきゃ、
圭介は戻ってこない
お前は絶対に脱退なんてさせない」


…なんで、そんなにムキになる必要があるの?

訳がわからない
頑張ったって、
死んじゃえば忘れるし、
解散話はいくらでも生まれる
解散しちゃえば、きっと忘れる_______

結末は、全部"忘れる"ということ
だから、意味がない
それにさ、


A「普通に、ミズキも作詞曲もできるでしょ?
僕が居なくても、代わりにショーリが歌える
普通に良い声だと思うしね、見込みがあるよ彼は

………ほら、僕は必要ない
知ってる?
歌える人を探してたって言うけど、
才能の塊はそこら辺に転がってるんだよ?
皆見て見ぬふりをして、原石を放置して霞んだままにして、
綺麗な原石だけ育てる…
典型的な社会絵図だよね
目の前にある事実を見ようとしない
だから、人は心をも殺さざるを得なくなる
心を殺せば、そりゃ人形さ」


何かが思い出しそうに、脳裏に見たことのある景色が
ふと浮かび上がったものの、消えていった


水樹「………お前、何様だよ」


A「何様って、良い例じゃん
僕が」


そう言えば、ミズキは黙り込んだ


A「黙り込んでるようじゃ、話にならないよね」


水樹「…俺、言ったと思うけど
最適解に従うって
お前だってわかってんだろ?
俺じゃ、どうせ何も答えてくんないんだからさ」

第59話→←第57話*Kishow Side



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作者名:奏人(タクト) | 作者ホームページ:https://twitter.com/Takuto_Se  
作成日時:2019年11月20日 22時

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