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第89話*Mizuki Side ページ40

エレキギターの置き方が
明らかに変だと感じた
それは、どうやら観客の人たちもそうらしく、
ざわつき始めた

やけに動きの鈍いAは、
舞台袖へと一生懸命に何かに後ろで邪魔されているのか
のろのろと亀のように向かっていた


翔利「ねぇ、おかしくない…?」


その言葉に、圭介も反応する
スティックを置いては後を追おうとすると、
途端に傾いたAの身体は床へと叩きつけられた
…一瞬だった


"え、何?演出???"と言い始める観客たち
確かに、色々と演出で誤魔化したりしてることも多々あり、
そう考えられてもおかしくはないと思う
だけど、違う


水樹「A…!!!」


舞台袖へと運び、
意識確認をする
とても起きそうに見えなく、
嫌な汗が背中を流れる

スタッフたちもざわついていて、
どうすればいいかわからなく、頭が真っ白になる


圭介「お前がしっかりしろよ!」


両頬に痛みが走り、思い切りビンタをされたと気づいたのはおよそ数秒後だ


圭介「お前、さっき此奴に言われたばっかだろ!?」


その言葉に、一気に先程迄の一連の事を思い出す

いきなり褒めだすという奇行に走ったA
頬を赤くして口から血を吐いたA

唯一知っている、俺とAの秘密
そして、今日のいう日_________


水樹「…救急車呼んでください」


そう言えば、スタッフが急いで連絡を取り始める


翔利「ただ、眠い訳じゃなく???」


水樹「脳震盪の可能性だ
最悪の場合、死に至る」



圭介「おい、恐ろしい事あっさり言うなよ!」


水樹「時間は有限だろうが!
ライブは中止で、
チケット代の返金及び、
ファンの退場をさせること
それは、お前らでいいか?
返事は聞かない」



圭介「それって、別名"強制"だろ」



水樹「もし、理由を問われたら、
"メンバーの体調不良"って言え」


京香「先輩は…!」


登場した京香や鈴木さん、GRANRODEOに事情を簡単に説明すれば、
京香が、"私も返金の方に回ります、人手足りないと思いますし"と名乗りを上げた


京香「それに、お金を扱う授業は一連でやってきたつもりなんで、
頑張ります」


水樹「ありがとな」


圭介「ほら、置いてくぞ」


いつの間にか金庫(仮)を持っては奥の暗闇へと消えていった
暫くすると、救急車が到着し、
病院へと運ばれた

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作者名:奏人(タクト) | 作者ホームページ:https://twitter.com/Takuto_Se  
作成日時:2019年11月20日 22時

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