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第86話*K_suke Side ページ37

ライブハウスの外
あまりにも外気温が温かく、
今日のライブは半袖で参加しようかな…
なんて違うことを考えていたものの、
結局は蘇るさっきの言葉


"翔利くんが可哀想!"


"虐めないで__"



"自由すぎなんだよ__"



"音、ウザい___"



A「…大丈夫?」


出てきたAに内心驚きつつ、
"お前の方こそ、大丈夫か"と聞けば、
"僕は平気"と言った


圭介「…俺さ、正直悪口は言われ慣れてっけどさ
でも、虐めたりしている自覚なんてないし、
別に自由なのだって人の勝手だろ?
音だって、俺たちが思うままに弾いてる
なのにさ、それが悪いみたいなこと言われたんだ

………お前に言ったってしょうがないのにな」


言ったって、何かが解決される訳じゃない
"戻るように水樹にでも言われたか?"と問えば、
"自分の意思で来た"とAは言った


A「虐めてるかどうかは、被害者の…
ショーリにしかわからないと思う
それに対して、ショーリが"虐められてる"って言うのならば、
それは、虐めだし、
"弄られてる"って言うなら、それはただの仲間としての戯れでしょ
………最初会った時だって、2人を見て、
"仲良いんだな"って思った
別に、気にしなくていいと思うけど」


いつの間にか、両手で氷嚢を使って一人キャッチボールをしていた
"ちゃんとつけとけ"と言えば、しぶしぶまた頬に付け始めた



A「…でも、悪口言われてよかったんじゃん?」


………………………。



圭介「お前、頭とうとう可笑しくなったか?
…いや、元からか」


A「いや、ふざけんな」


そう言ったAはポケットを弄り、
何かを取り出して俺の方へと向ければ、
出されたのはイチゴミルクの飴

…似合わない奴


A「悪口言われるって、嫌われてるって事じゃん?
単純に考えて、の話ね」


圭介「まぁ、嫌われ者ですけど」


A「遥かに、僕より嫌われていないから安心しなよ
…でも、何で嫌われたり悪口言われるか知ってる?」


圭介「嫌いだからだろ」


A「違うよ
______お前の才能が羨ましくて、
それが妬みとなって嫌われてるだけなんだ」


その言葉に、"そんなことはない"と否定しようとしたものの、
Aはその前に話を続けた


A「決して嫌われることが良いこととは言わない
…でも、同種族が仲良くないと、
全種族が絶滅危惧種だよね


ま、ただの理屈にしかすぎないのだけど」


最後ので台無しとはなったものの、
妙に説得力があった

第87話*Mizuki Side→←第85話*Kishow Side



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作者名:奏人(タクト) | 作者ホームページ:https://twitter.com/Takuto_Se  
作成日時:2019年11月20日 22時

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