迷子の仔猫・下【谷山紀章】 (ページ36)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:15,186 hit

第85話*Kishow Side ページ36

京香「戻りました！」

そう言って帰ってきたのは、
京香ちゃんだけで…

翔利「あれ、圭介は？」

京香「それが…＿＿＿＿＿＿＿＿」

事情を説明しつつ、氷嚢を器用に作っていく

水樹「それは、ナイ」

翔利「それは、困ったなぁ…」

どうやら、翔利のファンの子に
"虐めないで、可哀そうだ"と色々と悪く言われたらしい

それで、頭を冷やすために時間ギリギリまで外にいるとのこと

A「…ありがと、京香ちゃん」

氷嚢を受け取ったAちゃんは、
"新曲、流すから準備しといて"と言っては
背負っていたバッグの中から袋を取り出しては
水樹に押し付けて、外に出てった

水樹「無茶なさること…」

翔利「いや、次の日に楽譜諸共渡されて一連は目をちゃんと通したし、
大丈夫だとは思うけど、本当にやるの？」

京香「先輩はやるといったらやりますよ！」

水樹「つーか、何故に俺に渡す…」

袋を開けては、
飯塚さん、達央、俺の順番で手元に渡される

渡されたのはCDで、
この前の約束のやつだろう

水樹「俺たち、まだ一回も合わせてないので、
新曲に関してはギターのみで歌を入れてると思います
ちゃんと完成したら、また渡しますね」

翔利「ちゃんと尻拭いするあたりな…
だから、"お母さん"って言われるんだよ」

水樹「ほっとくとどっか行くだろ、アイツ！？」

翔利「そうなんだけどね！！！？」

わーわーと騒がしくなる控え室
隣で達央が"で、何かしたんスか？"と話を戻される

紀章「…………いや、めっちゃ彼女を傷つけた」

達央「それ、"いや"って否定する言葉使うところじゃないっしょ
…まさか、襲ったとか」

紀章「………あれは未遂」

達央「変わりないだろ…！？
え、何考えてんスか！？」

紀章「…俺にもわかんねぇよ＿＿＿＿＿＿＿＿＿」