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鍵を開けて、
静かに開ける
リビングの方から光が見え、
靴を脱ぎ進んで行く
テーブルに珈琲が置いてあり、
紀章さんはソファに横になって寝息をたてていた
…………まったく、
A「寝たフリですか」
紀章「…バレたか」
A「当たり前ですよ」
バッグの中身を出して、今日の仕事の準備をするべく整理整頓をしていると
紀章さんが"お疲れ様"と労いの言葉をくれた
"ありがとうございます"と言う
紀章さんは珈琲を飲んでこっちに視線を向けていた
A「………なんですか?」
紀章「いや、何で気付いたのかなぁって」
A「飲みかけにしては、湯気が出ているしコップに淹れたばっかの量でした
…それに、楽譜を確認している途中に寝た場合
身体付近に置いてあるのが自然だと思います
……わざわざ、テーブルに置いているのはおかしいです」
紀章「じゃあ、俺が何で寝たフリしてたかわかる?」
A「多分、タメ口が聞けると思ったから…
とか、たまには僕からして欲しかったとか………
考えられることが多すぎて、確信は___________」
紀章「まあ、合ってるっちゃ合ってるけど」
A「合ってるんだ…」
紀章「強要してもね、嫌でしょ?」
A「恐れ多いですから」
紀章「じゃあ、もし同い年か年下の彼氏だったらしてくれるの?」
…何でそういう話になるんだろう
そう思うけど、別に嫌という訳ではない
寧ろ、話しているうちに学ぶこともあったり、
他人の思考を知れる
ヒトって興味深い生き物だから
A「いや、無理だと思います
……恥ずかしいです」
紀章「…だと思った
恥ずかしがり屋さんだもんね
そんなところも可愛いけど」
A「馬鹿にしました?」
紀章「いや…
そんなところも、他の人に見せたくないなぁって」
その一言に、
思わず持っていた台本をボロボロと落とす
紀章「…照れた?」
A「………照れてないです」
紀章「うっそだ〜!
顔、真っ赤にしちゃってさ!!!
あ〜、もう可愛いね」
そう言って、抱き着いてくる紀章さん
ほんっと、
A「心臓もたないですから、止めてくださいッ!!!」
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えらこきゅうのはちゅうるい - 返コメありがとうございます!!ですよね!!女の子ですよね!!不躾な質問、申し訳ありませんでした……。更新、楽しみにしてます!! (2019年7月28日 12時) (レス) id: 651ad92b57 (このIDを非表示/違反報告)
Cross Mezza(プロフ) - えらはちゅさん» 作品をお読みいただき、ありがとうございます。質問にお答えさせていただきますと、夢主『ちゃん』(女性)です。ただ、一人称が『僕』の理由は本編では公開していません。ですが、近々更新する予定ですので、もう少々お待ちください。コメント、ありがとうございました。 (2019年7月28日 0時) (レス) id: a7834a998d (このIDを非表示/違反報告)
えらはちゅ - 途中まで読ませて頂きました。とても面白かったです。えと、質問なんですが、夢主ちゃんは「夢主くん」なんですか。一人称が僕なので、気になってしまいました。 (2019年7月27日 22時) (レス) id: af5b11a232 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奏人(タクト) | 作者ホームページ:https://twitter.com/Takuto_Se
作成日時:2019年2月9日 19時