戸惑い ページ9
『ちょっと！なんであいつを呼んだんですか！』
そ「だって、俺仕事だったし」
『じゃあ誰も呼ばないでくださいよ！』
そ「えー。俺は可愛い後輩のためを思って……」
『いや絶対思ってませんよね？！』
思ってんなら自分が仕事休んで来いよ！なんて小学生みたいなことを言いそうになる私
そ「でもそんだけ騒げるなら、熱は下がったんじゃない？」
『……それは、そうですけど』
そう。それが先輩に強く言えない理由
その時にはすっかり熱も下がり、元気いっぱいになってしまっていたのだ
元気100%の体で家中を駆け回ったが、私を気絶させた張本人はおらず、代わりに大量の作り置きと「ごめん。お大事に」とムカつくくらい綺麗な字で書かれた付箋が冷蔵庫に貼ってあった
『……いや！治ったとか治らなかったとかいう問題じゃないんですよ！』
そ「なにwなんかされたの？」
『そっ！、それは……』
言えるわけが無い。あんなこと……
思い出すだけで顔から火が出そうだった
『もういいです！』
そ「あ、おいっ」
ﾌﾟﾁｯ
(なんで私がこんな思いしなきゃいけないの……っ)
━━━
━━━━━━━
━━━━━
せ「っ、はぁ……A」
せ「うるさい」
━━━
━━━━━━━
━━━━━
いまだ鮮明に残っている記憶
それを思い出すだけで心臓が早鐘を打ち始め、目頭が熱くなってくる
『なんでキスなんかしたの？』
貴方がふったんじゃない。
私はもう要らないんでしょ？
なのに、なんで……なんで……あんな事したの
『どうして…』
残された料理も、付箋も、あのキスも全部全部
頭に残って離れない
(何がしたいの……？)
そう聞けば貴方は答えてくれる？
やめてよ。もう傷つきたくないんだから……
私は幸せになりたいだけなのに、どうしてまた邪魔をするの？
『これじゃあ、嫌いになれないじゃん…』
頬を伝う涙は、どういう感情から来るものなんだろう
私にはもう分からない……
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
LiLiKa(プロフ) - ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） さん» コメントありがとうございます！その後…久しぶりに書いてみようかなぁぁぁぁ！ (7月3日 13時) (
レス) id: 5f05194811 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (7月2日 21時) (レス) @page29 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：LiLiKa | 作成日時：2021年4月20日 20時
