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『綺麗……』
せ「そやな」
入る前の戸惑いはどこへやら
水槽の中を優雅に泳ぐ色彩豊かな魚たちを見ていると、そんな思いも吹っ飛んでしまった
せ「あ、イルカショーやってるって」
『え！見たい！』
せ「うんww行こ行こ」
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『やば……思いっきり楽しんじゃった』
一通り水族館を回った私達は、お土産屋さんなどがあるコーナーまで来ていた
好きな物に釣られる傾向のある私。あれだけ迷っていた今日のお出かけも、『いい思い出』として残るくらいには楽しんでいた
せ「はい。貰ってきたで」
『あ、ありがとう』
センラからチョコのアイスクリームを受け取る。ちなみにセンラはバニラ
(バニラでも良かったな……)
まぁ、バニラでもチョコでも抹茶でもストロベリーでも基本なんでも好きだけど…
せ「…食べる？」
『えっ？』
せ「wwめっちゃ食べたそうな顔してる」
『や、そんなことないし』
せ「うそうそwさすがにわかるわ」
はい。と言ってスプーンですくったアイスをこちらへ差し出す彼
「あれだけ付き合ってたんだからさすがに分かる」という意味なのかと思うと、さっきまで沈んでいたモヤモヤがまた浮上してきてしまった
(ええい！もうどうにでもなれ！)
やっきになった私は、彼が差し出した目の前のアイスをパクッと頬張った
『ん、おいひぃ…！』
私の予想通りバニラは美味しくて、もう一口欲しくなるくらいだった
『やっぱりバニラ美味しいね〜』
そんなことを言いながら隣のセンラを見ると、少し驚いた顔をしていた
『センラ？』
せ「〜っ！……ごめん」
謎の表情に謎の謝罪。
訳の分からない彼の言葉の意味は、続く行動ですぐにわかった
.
.
.
.
(あれ？なんか顔近…)
ﾁｭ
『へ？』
気づいたらセンラとの距離は詰められていて、触れるだけのキスを落とされた
『……っえ？』
せ「ごめん」
『ねぇ、なんで？なんでっ…』
せ「……」
『ねぇっ！何でいつもそうなの？どうして答えてくれないの？……この前も今日も…私で遊ばないでよ！』
せ「ちゃうんよ。ちゃう。遊んでるんやない」
『じゃなんなの！遊んでる以外何があるの？！』
今まで内にしまっていた思いがせきをきったように口から溢れ出す。
感情が入り乱れて洪水となり、瞳が滲む
せ「っ……ごめん。ごめん。ちゃんと話すから。やから、泣かんといて？」
私の頬を撫で、涙を優しく拭ってくれる彼は一体何を話してくれるのだろうか
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LiLiKa(プロフ) - ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） さん» コメントありがとうございます！その後…久しぶりに書いてみようかなぁぁぁぁ！ (7月3日 13時) (
レス) id: 5f05194811 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (7月2日 21時) (レス) @page29 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LiLiKa | 作成日時：2021年4月20日 20時
