真実 ページ15
prrr…
『……誰？』
スマホのディスプレイに映し出される電波番号は、私が知っているものではなくて少し戸惑う
手に取ったスマホと数秒睨めっこをした私は、意を決して出てみることにした
『もし、もし？』
せ「あ、A？」
『……人違いd』
せ「いや声でわかるわ」
『…何？なんの用？てかなんで番号知ってんの？』
せ「志麻くんに聞いた」
うわあの人教えたのか…
まぁ、私とセンラの関係を志麻さんは知らないからしょうがないのかもしれないけど
せ「なぁ、今度会えへん？」
『会えません』
せ「なんで」
『…会いたくないから』
せ「ほんまに？」
『…………』
答えられない。それが今の私の現実
私の理性が「会ってはいけない」と危険信号を鳴らしている
逆に「いいよ」と言ってしまいそうな自分もいる
(今までこんなこと無かったのに……)
ここ最近私はどうもおかしい。こいつが絡んでくる度に忘れたはずの記憶が洪水のように流れ込んで、私の脳を支配する
甘い甘い水飴のような洪水は私をあっという間に飲み込んで、やがてカチンコチンに固まり、いずれ私は身動きが取れなくなる
(いや、もうなってるのかもな)
『……いいよ』
せ「え？！ほんま？」
『そっちが言ったんでしょ。なに？嫌なの？』
せ「ややないよ！…ありがと………嬉しい」
『っ……！も、もういい？私寝るから！』
せ「ん。ごめんな遅くに。おやすみ」
『うん。……お、やすみ』
.
.
.
『あーーー！もう！私のバカ！』
なんでokしたかなぁ…
この前のこと問いただすのも忘れてたし！
はぁ……もう、どういうつもりなんだろ…
『なんでこんなに上手くいかないんだろうな』
残った通話履歴を眺めながら、私は1人頭を悩ませた
.
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LiLiKa(プロフ) - ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） さん» コメントありがとうございます！その後…久しぶりに書いてみようかなぁぁぁぁ！ (7月3日 13時) (
レス) id: 5f05194811 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (7月2日 21時) (レス) @page29 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LiLiKa | 作成日時：2021年4月20日 20時
