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ページ41

数分話してみたが、私もさかたんもどこか納得がいかないまま……

しかし、うらたさんに「この話は終わり!」なんて言われてしまい、反論出来ずにいた


prrrr…


さ「あ、ごめん。俺や」


ちょっと出でくるな。なんて言って席を立つさかたん


(えええええ!?待ってよ!一人にしないで!)


急に二人っきりになりたい、心臓バックバクの私


う「……」

『……』


(きっっっっまず…)


結果は予想通りの沈黙で、私はもう耐えるしかないと考えていた

その時、うらたさんが小さく口を開いたのを視界の隅に捉えた

その口から発せられた問いは、さっきとは比べ物にならないくらい重い重圧のようなものを感じた



う「雨ケ崎さん」

『は、はい』

う「坂田との話は分かった。でも、君にはまだ何かあるでしょ?」

『え……』

う「例えば……………センラとか」

『っ!』

う「やっぱり…」


砕けた口調

「あるの?」ではなく、「あるんでしょ?」という聞き方

うらたさんは初めからこれを聞きたかったのかもしれないと思うほど、それは重い空気を含んでいた


『……言いたくないと言ったら?』

う「うーん。そう言いつつ、君は言ってくれると思ってるけどね」


この人には勝てないな。と思った

この短い期間で、私という人間を把握されている感じがする…

それほどに、観察力が高い人なんだろう


『……元カレです』

う「へぇ…」


(あ、驚いてる)


返事こそ簡素だったが、少しだけ目を見開き驚いているのが分かる

うらたさんはあまり表情が崩れず、ポーカーフェイスが上手いようだったが、出会って始めてこんなに感情が表に出ているのを見たかもしれない


う「あいつが活動者だったってことは?」

『何かやってるんだろうなとは思ってましたけど、それは私の推測だったし直接話してもらったこともないのでほぼ知らなかったです』

う「君は……いや、ごめん。なんでもない」

『心配しなくても、私はフラれた側ですし今更よりを戻したいとは考えてません。あと、逆にフラれたから恨んでるという訳でもありません』

う「そっか……」

『でも、うらたさんが一言いえば、私はさかたんともセンラとも関係を切ります』

う「え?」

『というか、そうすべきだと思うんです』

う「…………俺はそのやり方は嫌だ」

『何でですか?』

う「なんとなく」


なんとなく?そんな勘任せでいいのか……?

今日が分かれ道になるかもしれないのに…



.

▽→←お話し合い



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設定タグ:年下組 , さかせん , 浦島坂田船   
作品ジャンル:恋愛
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LiLiKa(プロフ) - のー。さん» コメントだぁぁぁぁ!ありがとうございますぅ!いえ、バレエ経験はなくて…Googleに頼って書きましたww (2021年4月5日 22時) (レス) id: ef0b88e85e (このIDを非表示/違反報告)
のー。 - 更新頑張ってください!!楽しみにしてます!ところで作者さんはバレエ経験はあるのですか?お話の中でバレエ要素があったところがあったので習っていらっしゃるのかなと。 (2021年4月5日 13時) (レス) id: 915b0f4692 (このIDを非表示/違反報告)
LiLiKa(プロフ) - 猫築かなめさん» ふぉぉぉ!コメ来たの初めてぇぇぇ!ありがとうございます!頑張ります!!! (2021年3月13日 7時) (レス) id: ef0b88e85e (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 面白いです!続き楽しみにしてます (2021年3月12日 19時) (レス) id: 89aa2d7e53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LiLiKa | 作成日時:2021年3月6日 23時

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