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さかたんと暮らし始めて約一ヶ月
彼との日々は面白くて面白くて、笑わない日なんてなかった
自惚れは程々にしないといけないが、多分私は彼に好かれている
あ、もちろん人としてって意味ね?
そして、私も彼が好きだった
恋愛的な意味かは分からないが、そばにいるなら彼の横だろうと思うほどには……
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さ「なーA」
『なぁに?』
さ「Aがここに来てすぐん時、俺配信してるとかゆーてたやん?」
『うん。詮索はなしって言ったやつでしょ?』
さ「そう、それなんやけど……」
さかたんは少し悩むように眉間に皺を寄せていたが、決心が着いたのかバッと顔を上げ私を見た
さ「ライブ!」
『らいぶ?』
さ「み………見にこーへん?」
『らいぶって、ライブ?……LIVE??!』
さ「これ、チケット」
彼が取りだしたチケットらしきものには、男性が四人描かれていた
(カラフル〜。紫、赤、黄…………あと一人は緑か?)
『四人グループなの?』
さ「そ!浦島坂田船って言うねん!」
『うらしま、坂田、せん?』
さ「カタコトやなぁwww」
『なんでまたそんな、昔話に出てきそうな名前……』
さ「それ、浦島だけで判断してるやろw」
『ライブって……どこで?』
さ「このチケットはファイナルの東京公演やけど、ツアーやし色んなとこ回るで?」
『ツアー?え、色んなとこってどこ?』
さ「んー、岩手と鹿児島、愛媛、広島、大阪……」
『待って待って待って!そんなに?!』
さ「そやで?」
『もしかしなくても…………めっちゃ有名?』
さ「めっちゃ有名では無いやろー。そこそこ?」
『そこそこ有名なんじゃん………………私行って大丈夫なの?』
そんな有名なら、私のような存在は彼の邪魔になってしまうんじゃないかという不安が頭をよぎる
さ「別に、お客さんとしてくるんやし大丈夫やろ」
そんな私に対してケロッとして答える彼
(まぁ……そっか。周りに言わなければいいだけだし)
『……行く』
さ「へ?」
『行くよ。ライブ』
さ「ほんま?!ほんまに?!」
『うんww』
さ「よっしぁぁぁぁぁ!」
『そんなに嬉しい?w』
さ「だって絶対来てくれへんと思ってたんやもん!」
『そうなの?w…行くよ。だって興味あるし』
どんな歌を歌うんだろう
どんな感じなんだろう
いつも見ない彼を見たくてOKした
(楽しみ…………)
自然と緩む口元に手を当てて、私は幸せをかみ締めた
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LiLiKa(プロフ) - のー。さん» コメントだぁぁぁぁ!ありがとうございますぅ!いえ、バレエ経験はなくて…Googleに頼って書きましたww (2021年4月5日 22時) (レス) id: ef0b88e85e (このIDを非表示/違反報告)
のー。 - 更新頑張ってください!!楽しみにしてます!ところで作者さんはバレエ経験はあるのですか?お話の中でバレエ要素があったところがあったので習っていらっしゃるのかなと。 (2021年4月5日 13時) (レス) id: 915b0f4692 (このIDを非表示/違反報告)
LiLiKa(プロフ) - 猫築かなめさん» ふぉぉぉ!コメ来たの初めてぇぇぇ!ありがとうございます!頑張ります!!! (2021年3月13日 7時) (レス) id: ef0b88e85e (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 面白いです!続き楽しみにしてます (2021年3月12日 19時) (レス) id: 89aa2d7e53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LiLiKa | 作成日時:2021年3月6日 23時