PANDORA* 【Hokuto.M】 (ページ5)

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早いことに北斗くんと付き合ってから1ヶ月が過ぎた。

ピンポン____

「いらっしゃい」

ドアを開ける音と共に北斗くんが微笑む。

『お邪魔します』

3回目になるけど、慣れるにはもうちょっとかかりそうな彼の家。

料理が得意な北斗くんはパスタを作ってくれたよう。

レストランか？！と思うような美味しいパスタを食べて、まったりしていた。

ピンポン___

「あ、ごめん。ちょっと出てくる。」

北斗くんが玄関へ行った後に、少し喋り声が聞こえてくる。

どうやらお友達がお土産を持ってきてくれたらしい。

邪魔しちゃ悪いな。と思い部屋を見渡す。

本棚を見て、こんなの読むんだ。なんて思っているとひとつ見つけた本型のシークレットボックス。

興味本位で手に取り、開けてみる。

『…な、にこれ、。』

倒れている人と赤く染る地面の写真が数枚。

【排除計画】と書かれているメッセージカード

間違いなく北斗くんの字。

見覚えのある顔に連続殺人事件の被害者だと分かった。

じゃ、またくるわ！の声に急いで元に戻し、ソファに座った。

途端に睡魔が襲う。

あんな写真と言葉を見ても、なぜだか恐怖を感じないのは、

彼を愛しているからだと思う。

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