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あの日から図書館に行くと必ずと言っていいほど彼がいて、話すようになった。
彼は松村北斗さん。
どうやら同い年の大学生らしい。
夏休みはほぼ図書館にいるんだとか。
ちゃっかり連絡先も交換して、bookカフェに行くことになった。
「ここ、俺のおすすめのカフェ」
『わ、素敵！』
ドアを開けてくれたり、メニューを差し出してくれたり
さり気ない気遣いにキュンッとした。
本の話や数少ないという友達の話をしてくれた。
北斗くんの話はほんとに面白い。
話し方も言い回しも。
「この後、時間ある？」
カップのコーヒーも残りわずかになった頃
彼がそう尋ねた。
『うん。』
「寄りたいところあって、いいかな？」
『もちろん！』
少し眉を下げて遠慮がちに聞く彼に愛おしささえ感じた。
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作者名：Li_J | 作成日時：2020年9月16日 11時
