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少し蒸し暑くなってきたこの頃。
土曜日の今日はジュリくんの日。
ベランダで彼を待つ。
「今日も消えたい？」
ふふっと笑いながら聞く。
『うん、消えたい笑』
うそ。
土曜日は思わない。
「消えないでね。俺、土曜日好きなんだ。」
『消えないよ。私も土曜日好きだもん。』
名前 と 声 と タバコ と 手 しか知らない彼に
私は既に惹かれているのかもしれない。
『ねぇ、ジュリくん？』
「ん？どした？」
今日は思い切って聞いてみた
『ちょっと下覗いてよ』
期待しながら上を見る
「んー、やだ。笑」
タバコを持っていない手でピースを向ける。
『えー。』
「いつか、ね。笑」
そのいつかは来るのであろうか。
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作者名：Li_J | 作成日時：2020年5月13日 12時
