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＜デビューシングル～＞

『あ、ゆーご』

デビューシングルのCMが流れる。

そっか。デビューしたのか。

「どしたの？そんな微妙な顔して」

『そう？しみじみ感じてただけ！』

嘘。

ほんとは、

週刊誌に撮られないようにしないと。

とか

デート行けないな。

とか

台無しにできないな。

って思ってた。

そりゃ、今まで何回も思ったことはあったけど、

デビューすると感じ方が全く違う。

なんかちょっと寂しい。

「ねぇ、A？」

『ん？』

「俺ら付き合って長いね。」

優吾がテレビを見ながら、ふふ。っと微笑む。

『なに？いきなり笑』

唐突すぎる内容に笑いながら紅茶をすすった。

「んー？いやー、長いなーと思って笑」

『もう6年ですから笑』

「決めてたことがあって。デビューしたら。」

『え、なに？』

真剣な表情で話し出す優吾を前に

私も少し身構えてしまう。

「Aさ、」

「結婚しよっか。」

デビューした3日後に婚約を発表するアイドルがどこにいるだろうか。

それもこれも、

全部が、

きっと

りんご味のフレンチ・キスのせい。

　フレンチ・キスはりんご味 END

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～新作～

松村北斗×妹

http://uranai.nosv.org/u.php/novel/LiJ6151/

よかったら覗いてみてください :)

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