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『はーーー！すごい！超キレイだね！』
「田舎なめんなよ？家から徒歩１５分で山にも海にも行けるからな？」
『人結構来るんだね』
「はぐれんなよ？探すん大変やから」
『チーノかき氷食べたい！買ってきて！』
「話聞いてた？なんで自分からはぐれようとすんの？」
そりゃチーノが横にいたらナンパされないでしょうが。
今まで幾度となく周りからカップルだと誤解されてきた私は学習してる。
こいつを追っ払わなければ私のモテモテビーチイベントは発生しない
「そんな恰好のA一人にできるわけ…はっまさかお前、それが狙いか！」
『気づいてしまったねチーノ君？わかったらさっさとかき氷を買いに行きたまえ』
「確かに一般男性からみたら眼福かもしれん…」
幼馴染はなんの色気も感じませんってか？余計なお世話だ。
黄色とオレンジの花飾りが要所要所についた白のビキニ、これが私の買った勝負水着である。
胸を残して痩せたこの悩殺ぼでー、きっと色気ムンムンのはずだ
「ふふふ…お前またあほなこと考えとーやろ」
『はあ！？アホじゃないし！チーノだって思うでしょ、今日の私色気すごくない！？』
「さすがAさん！美魔女！」
『まだピチピチの１９ですぅ！！』
「１９で色気とか言うなや。４０過ぎてからにしろ」
『それはチーノの好みでしょ…だから彼女できなんだよ。モテるくせに』
「…彼女できひんのやない、作っとらんだけや。相手はおるんやで？」
『えっ！？初耳！誰？いつから好きなの！？なんで教えてくれなかったの！？』
「冗談やし、こんなんで騙されとったら男に騙されんで？」
『期待しちゃったじゃん！』
「…えっ？」
『チーノの好きなタイプとか年上以外わかんないからさー。せっかくからかえると思ったのに』
「、冷やかしはお断りやぞ！」
なぜか少し残念そうに眼を伏せたチーノ
理由がわからなくて聞こうとしたら、私が口を開くより早く手を引かれる
「ここ海の家いっこしかないねんけどな、めっちゃオススメやで。特に焼きそば。」
『私かき氷がいい。』
「こっち来とる間に一回は食わな人生損すんで！」
なんとなく早口で話す幼馴染が連れてきたのは、田舎にしては小綺麗な(一部トタンだけど)海の家だった
店先では黒髪眼鏡の高身長イケメンがせっせと焼きそばを炒めている
軍手をつけた手で汗を拭う姿が眩しい
イケメン、いるじゃん…
逆ナンしようか迷っていると、チーノがずかずか近付いた
「トントーン！南無南無ぅ！！」
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桜花(プロフ) - 急にコメントすみません。最初から最後までドキドキしっぱなしで、最後めっちゃ感動しました、、！！控えめに言って最高すぎる作品です、、、出会えてよかったです。最高に素晴らしい作品に出会わせてくれて本当にありがとうございました！！ (2020年10月12日 2時) (
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作者名：レック | 作成日時：2020年8月6日 12時
