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別に恥ずかしくないわけじゃない
戸惑ってないわけじゃない
ただ、どうでもよかっただけだ
ここに来たのは最高のゲームをするため
その為に必要なことならなんだってする
あの時間だけが幸せで、楽しい
そう思わなければ生きてられない
だって私の世界にはそれしかないんだから
冷たい夜空を眺めながらそんなことを考えた
城内の渡り廊下に人気はない
私だけを照らすように、満ちかけの月が輝いている
『叔父さん、怒ってんだろな』
私が消えたことで、あの巨大な組織にどれだけのダメージが入っただろうか
育てた姪がいなくなったわけだが、可愛い娘を心配するような胸中でないことは断言出来る
｢あれ、Aやん｣
振り向くと、夜の鈍い光のもとでもキラリと輝く金髪
『海軍総監』
｢え、もしかして役職名で俺呼ばれんのか？ロボロは名前やったやん｣
『ロボロさんは同職の先輩なので』
｢ほー、懐いとるんやなぁ。俺も名前で呼んでや。なんかムズ痒いわ｣
『わかりました、コネシマさん』
満足気に笑った彼
気になっていた事を聞いてみることにした
『私、コネシマさんに気に入られることしましたか？』
｢ん？どういうことや？｣
『最初は私に興味無さげだったのに、自己紹介した辺りから急に温かい目になったので』
ああ、と肯定を示した後、コネシマさんはその澄んだ空色の瞳を景色に向けた
｢大したことやないで。むかーしの話や。まだアイツらに会ってない時、軍にも入っとらん時のな。｣
軽い調子で話されたのは、彼の幼少期の話
暴力は振るわないが、彼の両親は自分の息子に対して無関心で、愛だの思いやりだの、そういったものを親から教わることがなかった。そのせいで周りの人間を傷つけ自分も傷つき、一時は何に対しても興味が湧かなかったそうで。それが今の仲間に出会って変わったらしい。快活な海軍総監の姿からは想像も出来なかった。
｢お前は若干違うけど、昔の俺に似とんねん。お前、ハッキング以外興味無いやろ？｣
『まあ…』
｢…いつか、壊れてまうで｣
私の顔を覗き込んだ瞳は真剣そのものだった
｢どんな形でもええ。親愛でも友愛でも、恋愛でも。そういうあっかいもんで、お前がもっと色んな楽しさに気付けたらええなぁ｣
『…それは、同じような境遇の先輩としての言葉ですか？』
｢それはお前を気にかけた理由や。今のはな、｣
お前の仲間としての言葉や
ニヒっ、とデコピンをされた
ジーンとする痛みは、なんだか少し温かい
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亀丸(プロフ) - この小説に惚れて貴方様の前作も見てきました…テンポがよく一晩で読み切ってしまうほど面白かったです。今作はハッカーの話ということでこれまたダークな感じが見え隠れしていてとても楽しいです。今後の活動も応援しております (2019年11月7日 23時) (
レス) id: 072776d0d0 (このIDを非表示/違反報告)
カオル - 性癖ドストライク (2019年11月7日 0時) (レス) id: 251e5ea021 (このIDを非表示/違反報告)
遊 - めっちゃすきです！！いやもうこの小説に出たいくらい！！！(何言ってんだこいつ)もう、いや、もう！ほんとすきです！これからも頑張ってください！！！！ (2019年11月6日 22時) (レス) id: 49b5a0c72b (このIDを非表示/違反報告)
ゴミ箱には夢と希望が詰まってる。 - wrwrdさんの話を漁っていて面白そうだなーと思い見ました。そしたら、おぉーすげぇとなり。メンバーの紹介文で笑いました。面白くてすきです。最新頑張ってください。 (2019年11月6日 20時) (レス) id: 569861b1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年11月4日 18時
