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『失礼します』
軽いノックの音と共にAちゃんが現れた
｢んぁ〜Aちゃ〜ん！！可愛い！ほんま可愛い！！ありがとう！｣
『えっ？オスマンさん…？大丈夫ですか？』
｢すまんなAちゃん、今こいつ疲れとるんや。｣
『お疲れ様ですオスマンさん…』
労わるように微笑みかけるAちゃんにオスマンはデレデレしている
こいつ、ほんまに相当キてたな…おつかれさん
『焼きたてのスフレです。ソースはアングレーズとチョコレートを用意しましたが、どうされますか？』
｢アングレーズにするめう！｣
｢チョコレート！｣
｢あんぐれーずて何…？俺チョコレートで｣
『かしこまりました』
表面は焼き目がついてサクッとしているのに1度スプーンをいれると中身はトロトロで、ふわふわのスフレは幸せな甘さだ
｢美味しい…癒されるぅ〜｣
｢すまんなぁAちゃん、休みやのに｣
｢む、トン氏、休みではなく罰則だぞ｣
｢あ、そやった｣
言いながらもスプーンは止まらず、あっという間に皿は空になった
｢ごちそうさん、美味しかったわぁ｣
｢最高めう！Aちゃんありがとう〜｣
｢美味かった！また頼む！｣
俺たちが感謝を口にするとAちゃんはとても嬉しそうに笑う
そんな笑顔を守りたくて、俺たちはこうも必死になっている
『では、私は失礼しますね。お仕事頑張ってください』
｢ありがとめう〜｣
あくまで普段通りに振る舞おうとするAちゃんは多分、心配をかけさせないようにしている。昨日1人で行くと言ったけど、怖くないはずがないのだ。何があるかわからない場で、彼女がトラウマを植え付けられた場所に行くのだから
どうにかAちゃんを助ける方法を。それを考えることしか、俺にはできひん。
｢とりあえず開戦準備は解除せんとくで？護衛はまた全員揃えて考えよ｣
｢ああ。オスマンもご苦労だった。｣
｢今回なんもしてへんねんけど｣
｢アレーネの感触を確かめて圧力をかけてくれただけで充分だ。今日はもう休んでくれ｣
｢そうさしてもらうわ〜。…って、言いたいとこやけど。｣
終始ソファでぐったりめだったオスマンはすぐに自室に戻るだろうと思っていた
彼にしては珍しく、髪が乱れても直す素振りもないほど疲れている様子だったから
しかし、いつも細められている目を開き真っ直ぐにグルッペンを見つめたオスマンは、その深緑の瞳で目の前の男に問いかけた
｢何隠してんの？グルさんとゾムさんは｣
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まち(プロフ) - 初めまして、1話したのかと目から読ませていただき、完結までお疲れ様でした。とても素敵な作品に出逢えたこと、心から嬉しく思います。素敵な作品をありがとうございました。 (2020年7月30日 3時) (
レス) id: 9b1209b0b8 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - こんにちは！あまりの面白さに思わず一気読みしてしまうほどでした!!!!!!!こんなに幸せで素敵なお話を読めてとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年3月11日 14時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
カラ - とても面白かったです。久しぶりに夢中になって読みました。素敵な作品をありがとうございます！ (2020年2月5日 20時) (レス) id: 4407d2bed4 (このIDを非表示/違反報告)
1 - あれ？HappyENDって、こんなに泣けるもんだったっけ？ って、半泣きで最後まで読ませて頂きました。とても良い作品でした。 (2020年1月11日 17時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
レック(プロフ) - すみれいんさん» 度々感想の方お聞かせ頂きありがとうございます！何度も楽しんでいただけているようで本当に嬉しいです。先の展開を知らないと気付かない伏線もたくさんはっておりますので、是非また、新しい笑顔をお見せいただけたらなぁと思います。 (2020年1月9日 9時) (レス) id: a402dc079e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年9月13日 0時
