総統室のパティシエ【2】

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幹部9日目

今日はオスマンさんとロボロさんが担当の日だ

｢ごめんなオスマン、お邪魔して｣
｢まあロボロもドンマイってことで｣
『お二人共どうして慰めあってるんですか？』
｢いや、まあ、それはAちゃんと…｣
｢2人きりの秘密の特訓できひんからなぁ｣
｢言い方やめろや！｣

今日は本当はオスマンさんが担当の日だったのだが、ロボロさんも急遽参加することになった。というのも、
私は彼から教えてもらえることがない
ロボロさんも闘うと強いらしいのだが、彼の担当セキュリティだ。しかし機械の類は全くと言っていいほど扱えない私。尚且つセキュリティに関わるタイミングも必要性もないとなれば……

『私がもう少しそういうのに詳しければお手伝いできたんですけど…』
｢いや、普通関わる機会ないよなぁ…セキュリティ担当も人増やしすぎたら逆に情報漏洩とか危ないし。あ、Aちゃんのこと言うてんちゃうで！｣
『そうですね、私が知らない方が安全だと思います。この前みたいなこともありましたし…』

そう、できれば知りたくない。知っていることでこの人たちに迷惑がかかる可能性があるなら。
そこにロボロさんがまた謝りだし、謝罪合戦となったところでオスマンさんが終止符を打った。

｢まあロボロの外国のデータも合わせてAちゃんに色々教えてあげよ？あんなことやこんなことも｣
｢だから言い方！！｣

いつもの空気に戻ったところで、国外情勢の話が始まる。私の知らない国や驚きの文化もあって、彼らの話はとても面白かった。何故か今日はオスマンさんに変なスイッチが入ってたみたいだけど。

｢次回は俺おらんから、オスマンが何もせんか心配やわ…｣
｢めう？｣
｢手出したら監視カメラですぐ見つけたるからな！｣
｢めう〜…｣

なぜ会話が成り立ってるのかはわからないが、ロボロさんがいなくなるのは寂しい
とりあえず１回は全員に教えてもらう機会があるのだが、2周目からは必要そうな人に絞るらしい。トントンさんが言うには近接は被ってるから毎周誰か交代で担当になるそうだ

『ロボロさん、手が空いてる午後とかお菓子持って行きますね！』
｢Aちゃんほんま優しいわぁ……ありがとうなぁ。｣
｢童貞が照れてるめう｣
｢Aちゃんの前でそんな言葉使うな言うてるやろ！！｣



すかさず｢今度外交に他国行った時2人にお土産買ってくるめう」と言うオスマンさんはやはり優秀な外交官なのだった

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