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｢いや、そういうわけやないんやけど…。どないしたん？グルさんとこにおった方がええんちゃうの？｣
『一応自由にしていいと許可は頂いてます。やる事がないので、トントンさんを何かお手伝いできれば、と。』
｢ええ子やなぁ…。というか、ほんまにごめんな。俺の勝手な約束とグルさん勝たしてしもたせいで…｣
『いえ、私の実力不足です。皆さんから教えて頂いた時間を無駄にしてしまったようで、申し訳ありまません』
｢そんなことあらへんよ！元々アイツらアホみたいに強いんやし。てかそれが専門やし。｣
慌てて否定の仕草をするトントンさんの手が書類の山に当たる。
当然それは土砂崩れのように机の上に広がった
｢うわぁぁやってもた｣
『トントンさん、見えてらっしゃいますか…？やっぱり眼鏡を…』
｢いや…あの〜、恥ずかしい話やねんけど、その、今日のAちゃんを直視できひんというか……｣
『？…ああ、お見苦しい所をお見せしてしまい申し訳ございません。すぐに退室しますね』
｢ちゃうねんちゃうねん！そういう意味やなくて！ただその、俺がそういうのに免疫なくて、照れてまうだけやから……｣
『そうですか…』
いつもしっかりしているのにこういう照れが入るのは彼の魅力的なところだと思う。でもいつも大変そうなトントンさんのお手伝いをするどころかご迷惑になってしまうのなら退室するしかない
眼鏡なしでは仕事にならないだろうし
『すみません、やっぱり私出ますね。お仕事中失礼しました』
｢ああっ、待って…！｣
『はい…？』
｢やっぱ手伝ってもらってええ？｣
『でも、眼鏡がないと…』
｢うん、せやから申し訳ないねんけどそっちの机のソファ座ってもらって。背中向けてたらその、色々見えへんし…｣
言う度に赤くなるトントンさん、このままだとマフラーと同化してしまうのではないだろうか
でも彼の手伝いができるのは嬉しいな
『わかりました！何をすればいいですか？』
｢んーと、とりあえずこれ5枚毎にまとめて冊子にしてもらっていい？確認は俺するから｣
『はい！』
張り切って紙の山を取りに行こうとすれば｢ちょ、待って！俺運ぶから向こう座っといて！｣と視線を後ろに逸らしたトントンさんに言われてしまった。
拒絶されてるわけではないとわかっていても、普段兄のように接してくれる彼のこの態度はなかなか悲しい。
お昼ご飯の時間まで続いたお手伝い
食堂にトントンさんとやって来た私を見て、グルッペン様は部屋中に殺意を振り撒いた
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フェルト - 伏線回収が神！うらつくで稀に見るほんとうの鬼才のお方ですね！最高です！ (2019年9月14日 10時) (
レス) id: 00cb91440a (このIDを非表示/違反報告)
RaZu@らず(プロフ) - 伏線回収が…！ありがとうございます、わかりやすいです…これからも更新楽しみに待っております！ (2019年9月6日 19時) (レス) id: a4ef94e121 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの子(プロフ) - 前作からの伏線がどんどん回収されてくのドキドキします…これからも更新楽しみにしております。 (2019年8月31日 7時) (レス) id: 54ffec1f7f (このIDを非表示/違反報告)
RaZu@らず(プロフ) - 嫉妬する総統さまが…!!!最高です……!!!!!!ありがとうございます…!!!!!!!!!!!! (2019年8月27日 15時) (レス) id: a4ef94e121 (このIDを非表示/違反報告)
琉兎(プロフ) - 主ちゃん可愛すぎっ！惚れてまう！！続きが気になるんじゃぁ！！！更新頑張って下さい、楽しみにしてます！！ (2019年8月24日 17時) (レス) id: 3584f7d8aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年8月18日 3時
