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開始10分前になりクジを引いた。最初の鬼は大先生だ。
｢えぇ〜まじぃー？｣
｢大先生とか余裕やん勝ったわ｣
そして思い思いの場所へ逃げていく。
大先生は渋々階段を登って行った
よし、私は下に降りよう。鬼から少しでも離れなければ。
そう思い中庭の木陰に身を隠す
大丈夫、ここなら階段を見張れるし最悪見つかっても木が邪魔ですぐには撃てないはず…！
我ながらいい場所を見つけた、とホッとしているとゲーム開始の時刻になる
さぁ、張り切って逃げよう。
その直後、
パーン！
乾いた音が遠くで鳴り響き、背中にパシッと何かが当たる音
恐る恐る、指で背中に触れてみる
指先は、真っ青になって返ってきた
まさか、なんで後ろから、それに銃声は遠かったはず
その時、いつかのショッピさんの言葉がフラッシュバックした
｢狙撃だけやったら俺より断然上手いですよ、あの人。｣
大先生が上に登って行った時点で、彼のゲームは始まっていたのだ。私が下に逃げることを見越して。
焦っている時間はない。早く誰か捕まえなければ
しかしわざわざペイント弾が付着した服を着て中庭を走れば遠くに逃げられてしまうだけだ
私は早くも最終手段を取らざるをえなくなった
部屋に戻り、ダクトの入口を開ける
そしてその下に蒸し焼き直後のプディングを置いた。元々すぐ焼けるよう昨日から準備しておいたのだ。
数分も経たないうちに、ダクトからニュッと緑のフードが顔を出す
｢なあ、それって俺呼んでんの？｣
『はい』
｢俺犬とちゃうんやけど｣
『4時間後には冷えて美味しくなってると思います』
｢……ま、えっか。｣
そう呟くとダクトから音もなく降りてきたゾムさん
｢その代わりさぁ、Aのナイフちょっと貸して？｣
『どうぞ…』
私からナイフを受け取ると切っ先についたインクを自分の胸元に当てた
｢…おっし、完璧！｣
『ゾムさん……』
｢ええやろ？これ自慢できるわ｣
自信満々に胸を張る彼の心臓の上には私の色でハートマークが描かれている。こんな器用に描けるなんてすごいな……
｢んじゃ行ってくるわ。｣
『いってらっしゃい、出来るだけ遠くでお願いします…！』
｢んふ、いってらっしゃい、てええなぁ｣
多分私の話を聞いていないであろうゾムさんはまたダクトの中へ姿を消した。
そして数分後には近くでエーミールさんの悲鳴が聞こえた
ああ、できるだけ鬼になってほしくない人が……！
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フェルト - 伏線回収が神！うらつくで稀に見るほんとうの鬼才のお方ですね！最高です！ (2019年9月14日 10時) (
レス) id: 00cb91440a (このIDを非表示/違反報告)
RaZu@らず(プロフ) - 伏線回収が…！ありがとうございます、わかりやすいです…これからも更新楽しみに待っております！ (2019年9月6日 19時) (レス) id: a4ef94e121 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの子(プロフ) - 前作からの伏線がどんどん回収されてくのドキドキします…これからも更新楽しみにしております。 (2019年8月31日 7時) (レス) id: 54ffec1f7f (このIDを非表示/違反報告)
RaZu@らず(プロフ) - 嫉妬する総統さまが…!!!最高です……!!!!!!ありがとうございます…!!!!!!!!!!!! (2019年8月27日 15時) (レス) id: a4ef94e121 (このIDを非表示/違反報告)
琉兎(プロフ) - 主ちゃん可愛すぎっ！惚れてまう！！続きが気になるんじゃぁ！！！更新頑張って下さい、楽しみにしてます！！ (2019年8月24日 17時) (レス) id: 3584f7d8aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年8月18日 3時
