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※注意 (流血表現有り)




1ヶ月前、俺はストーカーに襲われた。


買い物の帰り道の途中、意識を失って気づいたらその人の家にいた。


薄暗くて、カーテンの隙間から光が漏れているのが
また不気味で。


その人は右手にナイフを持っていて、
俺はそれが怖くて怖くて、情けない声を部屋に響かせることしか出来なかった。


「一緒に死のな、そしたら俺の心は満たされるから」

「ファンの心を満たすのが流星くんのお仕事やろ?」


俺を床に押し倒して、その人は覆いかぶさってきた。

耳元で囁くように言われて、気が狂いそうになったのを覚えている。


唇をなぞられたり、

耳を舐められたり、

首元に吸いつかれたり。


「はぁっ、いややぁッ、たすけてぇっ、!」


恐怖で声が裏返る。


「ほら、ここの家壁薄いから静かにして?」


声を出せばすぐに口元に手を置かれた。

もごもごするしか無くなって、
とうとう腹にナイフを突き立てられた。


冷や汗が首筋を伝う。

服が血でへばりつく。

異常に呼吸が浅くなる。


その人は喘ぐ俺を見て「可愛い」と言った。

狂っている。


「っふふ、苦しいなぁ、すぐ逝かせたるからなぁ」


2回目にいかれそうになって、
ガクガク震える両手で必死に押し返した。


俺が抵抗できると思っていなかったのか、
バランスを崩しそのまま机の足に体をぶつけ、
軽くナイフで手を切ったその人。


幸い、俺の傷口は浅かったみたいでなんとか立つことができた。

痛むお腹を抑えて隣の人の部屋へと駆け込む。


すぐそこに、俺を狙った狂人がいることに怯えながら。

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作者名:Lewis | 作成日時:2022年3月20日 18時

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